突風も雨も「慣れたこと」 ニュージーランドで武者修行中の片野貫一朗が11位発進
◇アジアパシフィックアマチュアゴルフ選手権 初日(29日)◇テ・アライリンクス サウスC(ニュージーランド)◇6842yd(パー71)
目まぐるしく変わる空模様にも17歳は動じなかった。2年連続出場の片野貫一朗が4バーディ、3ボギーの「70」でプレー。「全然もっといいプレーができたけど、納得と言えば納得です。75点くらい」と、1アンダー11位の上々スタートにうなずいた。
太平洋に面したリンクスでは、突然雨に見舞われたかと思えば、時折立っていられないほどの突風が吹き抜ける。UAEで行われた前年大会2位の長崎大星(3オーバー40位)をはじめ、他の日本勢も苦戦を強いられたが、片野にとっては慣れ親しんだ環境だった。
海外で活躍する選手を目指し、中学3年から単身でニュージーランドへ留学。地元のエリム・クリスチャン・カレッジに通いながらゴルフの腕を磨いている。「5分、10分だけ雨が降ることが、だいたい2、3回はある。気にはしますけど、慣れたことなので」。過去には強風で木が折れて競技が中断した経験もあるだけに、この程度の天候の変化には動じない。
そんな“地の利”を生かしたのが7番(パー5)だった。前日にピン位置を確認し、グリーン手前からのアプローチを重点的に練習した。向かい風になることも想定して、285ydの2打目を3Wで狙い通りの場所に運ぶと、残り28ydを90cmに寄せてバーディ。「昨日からイメージしていた。それがうまくできました」と振り返った。
開幕前の日曜日には体調を崩し、「40度くらい」まで熱が上がった。病院で薬を処方してもらい、他の選手への感染を避けるため選手用コテージには入らず、一軒家を借りてキャディを務める父・信介さんと滞在する。「今はもう大丈夫です」と話し、初日を終えた表情に体調不良の影はなかった。
午後スタートとなる2日目は、さらに風が強まる予報だ。「今日のようなプレーができれば満足かな」。14位で終えた前年を上回る結果を残すためにも、“ホーム”で培った対応力がさらに試される。(ニュージーランド・オークランド/安平賢太郎)