英国での経験を生かして 日本アマ覇者・佐藤快斗が「ほぼ奇跡」の好スタート
◇アジアパシフィックアマチュアゴルフ選手権 初日(29日)◇テ・アライリンクス サウスC(ニュージーランド)◇6842yd(パー71)
3度目の挑戦で好発進を切った。2年ぶりの出場を果たした佐藤快斗が6バーディ、3ボギー「68」で回り、日本勢7人中トップの5位で滑り出した。「ほぼ奇跡に近い。いい感じにいっていたので」と笑いながら、納得の表情で初日を終えた。
突風が吹き荒れるリンクスを相手に、6月の経験が生きた。スコットランド開催の「セント・アンドリュース・リンクストロフィー」、イングランド開催の「全英アマ」に続けて出場。いずれも予選落ちだったが、「その時の経験がだいぶ大きい」と海沿いのコースでの戦い方を学んだ。
東北福祉大に通う20歳。昨年の「日本アマ」を制し、アマチュアのトップ選手として実績を重ねてきた佐藤にとって、今大会は思い入れの強い舞台の一つでもある。思い出すのは中島啓太が優勝した2021年大会。「最後のプレーオフとかを見ていた記憶がある。(いつか自分も)出られればいいなと思ってやっていました」と話す。
2年後の2023年、オーストラリア大会(ロイヤル・メルボルンGC)で初出場を果たした。当時、海外での大会は初めてで「キャディさんとも全然(英語で)話せていなかった」と振り返る。いまでは抵抗なくコミュニケーションがとれるほどたくましくなった。
大会の優勝者には来季のメジャー「マスターズ」と「全英オープン」の出場権が与えられる。大学の先輩・松山英樹は2010年大会を制して切符をつかみ、マスターズではローアマに輝いた。「優勝したらマスターズと全英に出られる本当に夢のある大会」で、好位置で滑り出せた意味は大きい。
それでも、決して浮かれる様子はない。「(2日目以降)今日みたいなプレーができるとは思っていない。ショットが乱れたときに、パターとかでリカバリーできればいいと思っているので、これから練習したい」と、すぐさまクラブを握り練習場へ向かった。(ニュージーランド・オークランド/安平賢太郎)