アジアがプレーオフを制し、3年ぶり2回目のタイトルを手に!
◇アジアVS欧州対抗戦◇ザ・ロイヤルトロフィ 最終日◇エンパイアホテル&CC(ブルネイ)
欧州選抜はキャプテン自ら先陣を切る予定だったホセ・マリア・オラサバル(スペイン)が首痛のため欠場となり、対戦人数を合わせる規定によりアジア選抜もキラデク・アフィバーンラト(タイ)を欠場として全7試合へと変更。両チームに0.5ポイントずつを付与し、欧州5ポイント、アジア4ポイントからスタートした最終日は互いに譲らず、8対8と並んで終了。大会史上初となったプレーオフを制したアジアが、09年以来3年ぶり、2回目のタイトルを獲得した。
互いの対戦者が欠場となった第1組のベ・サンムン(韓国)とニコラス・コルサート(ベルギー)は、コルサートが1アップを守りきって欧州が先制。さらに2組目のゴンサロ・フェルンデスカスタノ(スペイン)はキム・キョンテ(韓国)を相手に劣勢が続いたが、最終18番のバーディで引き分けに持ち込み、序盤組は欧州のペースで進む。
この日、アジアに初勝利をもたらしたのは3組目の藤本佳則。マルセル・シーム(ドイツ)に後半11番まで3ダウンと苦戦が続いたが、12番からの3連続バーディで一気にオールスクエアに並ぶと、相手がボギーを叩いた17番でついに1アップのリードを奪い返し、そのまま逃げ切って1ポイントを獲得する。
続く呉阿順(中国)は優位に進めながらもエドアルド・モリナリ(イタリア)に引き分けに持ち込まれるが、5組目のジーブ・ミルカ・シン(インド)が1アップでミゲル・アンヘル・ヒメネス(スペイン)を撃破し、ついに7対7と欧州を捕らえた。
のこり2組のうち、先に決着がついたのは最終組のY.E.ヤン(韓国)とフランチェスコ・モリナリ(イタリア)。ヤンが1ホールを残して2&1で勝利し、アジアがいよいよ8対7で逆転。決着は6組目の石川遼とヘンリック・ステンソン(スウェーデン)の結果次第となる中、石川がステンソンに1ダウンで惜敗を喫して大会初のプレーオフが決まった。
18番で行われたプレーオフは、フォアボール形式のダブルス戦。各キャプテンが2人ずつを選出し、アジアはヤンとキョンテ、欧州はコルサートとフランチェスコの対戦となった。チャンスにつけたのは、2打目をピン奥5mに乗せたキョンテと、同じく2mに寄せたコルサート。キョンテが先にねじ込み、豪快なガッツポーズでプレッシャーをかけると、コルサートがこれを外して決着となった。