PGAが3年ぶり勝利で2012年の“最強ツアー”に
◇国内ツアー対抗戦◇Hitachi 3Tours Championship◇平川カントリークラブ(千葉県)◇3596ヤード(JGTO)、3495ヤード(PGA)、3201ヤード(LPGA)=9ホール、パー36
国内男子(JGTO)、女子(LPGA)、シニア(PGA)のツアー対抗戦「Hitachi 3Tours Championship」が9日(日)、千葉県の平川カントリークラブで行われ、PGAが19.5ポイントを獲得し、2009年大会以来3年ぶりの勝利を収めた。2位は18.5ポイントのJGTO。LPGAは16.0ポイントだった。
各チーム6選手が出場した2ステージにわたる団体戦はインコース9ホールのみを使用。それぞれのマッチで1位のチームに3ポイント、2位に2ポイント、3位に1ポイント(同スコアの場合はポイントを分け合う)が加算された。
午前中の第1ステージが1つのボールを交互に打ち合うフォアサム方式のダブルス3試合を行い、前年度覇者のLPGAがトップの6.5ポイントを獲得して、6ポイントのPGA、5.5ポイントのJGTOをリード。しかしシングルス6試合が行われた午後の第2ステージで、PGAが13.5ポイントを奪って巻き返した。
<熟練の技光る!尾崎&中嶋が魅せた>
2人1組でボールを交互に打つ1stステージで7オーバーと大崩れに終わった尾崎直道、井戸木鴻樹の2人が、シングルス戦の2ndステージでは、互いに2アンダーをマークして勝利に貢献。
チームキャプテンの尾崎は終盤の17番で、グリーン外からパターでチップインバーディを奪うと、最終18番ではグリーン奥のラフから連続チップインバーディを決めて、谷口徹、佐伯三貴とのキャプテン対決も制した。
そして、1ポイントリードで最終18番を迎えた最終組の中嶋常幸は、フェアウェイからの2打目をグリーン右サイドのバンカーに入れてピンチを招く。ところが、ピンまで18mのバンカーショットを直接カップインさせてギャラリーを沸かせた。
大会のMVP賞を獲得したPGAの尾崎は「レギュラーの選手はやっぱり上手いし、女子も年々上手くなっていますよね。そんな中で最後にギャラリーに楽しんでもらえるプレーができたことが本当に嬉しい」と、笑顔は止むことがなかった。
【最終結果】
<1st Stage>
第1試合
JGTO(上平栄道、キム・ヒョンソン)3pt
LPGA(服部真夕、森田理香子)1.5pt
PGA(尾崎直道、井戸木鴻樹)1.5pt
第2試合
PGA(室田淳、高見和宏)3pt
LPGA(全美貞、笠りつ子)2pt
JGTO(谷原秀人、藤本佳則)1pt
第3試合
LPGA(佐伯三貴、有村智恵)3pt
JGTO(谷口徹、武藤俊憲)1.5pt
PGA(中嶋常幸、奥田靖己)1.5pt
<2nd Stage>
第1試合 キム・ヒョンソン3pt、高見和宏2pt、森田理香子1pt
第2試合 井戸木鴻樹3pt、服部真夕2pt、上平栄道1pt
第3試合 谷原秀人3pt、笠りつ子2pt、奥田靖己1pt
第4試合 武藤俊憲3pt、室田淳1.5pt、全美貞1.5pt
第5試合 尾崎直道3pt、谷口徹2pt、佐伯三貴1pt
第6試合 中嶋常幸3pt、有村智恵2pt、藤本佳則1pt
<総合>
PGA 19.5pt、JGTO 18.5pt、LPGA16pt