欧州VS米国 プライドをかけた対抗戦が開幕!
2年に1度のビッグイベント「ライダーカップ」が28日(金)から30日(日)に、イリノイ州のメディナカントリークラブで開催される。39回目の開催を迎える今年は、2010年大会を制した欧州選抜を、タイトル奪還を狙う米国がホームで迎え撃つ。
両チーム12名が選抜された大会は3日間にわたるマッチプレー形式を主とした団体戦。初日、2日目は、2日間ともにダブルスのフォアサムマッチプレー(ティショットは4人全員が打ち、2打目以降はベストボールを選択)4戦と、フォアボール(1チーム2人ずつ全員がそれぞれのボールでプレーし良いほうのスコアを採用)4戦を実施(計16マッチ)。最終日はシングルス12マッチを行い、それぞれ勝ち1チームにポイント、引き分けの場合は両チームに0.5ポイントが入り、3日間の総合得点により勝敗を決める。
連覇のかかる欧州選抜は、ホセ・マリア・オラサバル(スペイン)主将の下、世界ランクトップのロリー・マキロイ(北アイルランド)を筆頭にルーク・ドナルド、リー・ウェストウッド(イングランド)のビッグ3が揃い踏み。そして前回大会で最後に勝利を決めたグレーム・マクドウェル(北アイルランド)、マッチプレーに無類の強さを持つイアン・ポールター(イングランド)らに期待がかかる。また、ベテランのポール・ローリー(スコットランド)は1999年以来の出場と、分厚いメンバーで敵地に乗り込む。
一方、米国選抜はフレッシュな面々で本拠地での戦いに挑む。12人中11人がライダーカップ経験者の欧州に対し、こちらは4選手が初出場。「全米オープン」を制したウェブ・シンプソン、昨年の「全米プロゴルフ選手権」王者のキーガン・ブラッドリー、今季の米ツアー賞金王レースを引っ張ったジェイソン・ダフナー、そして前週のプレーオフ最終戦「ザ・ツアー選手権」を制してFedExカップタイトルも獲得したブラント・スネデカー。彼らとタイガー・ウッズ、フィル・ミケルソンら百戦錬磨のプレーヤーとを、キャプテンのデービス・ラブIIIがどう融合させるかもポイントとなる。
ここまでの対戦成績は米国の25勝11敗4分け。この大会には賞金が無く、まさに名誉を争う一戦。両軍のプライドのぶつかり合いは、世界のゴルフ界の注目の的となる。