【コース解説】 セントアンドリュース オールドコース
画面を左右にスワイプしてご覧ください
右サイドにOBゾーンがあり、18番とフェアウェイを共有している。バンカーはなく、フェアウェイには海へと向かう道路が横切る。グリーン手前にうねるような小川があり、スコットランド語で小川を意味する「Burn」がコースの愛称。
ティからグリーンが見えない。ティショットを右に曲げれば灌木のブッシュの餌食に。セカンドショットでは尾根のようなコブが障壁となる。大きく深いバンカーも警戒が必要。16番とのダブルグリーンで横長に作られている。
15番のグリーンに接地するパー4。ティショットは左から攻めるのが安全策とされるが、左に寄りすぎると3つ並んで待ち受けるバンカーのトラップにはまってしまう恐れも。グリーン左手前にもビーンズ型のバンカーが口を開けて待っている。
かつてそばに露店があり、「ジンジャー・ビール」を売っていたことでこれがホールの愛称になったという。400yd超のパー4はフロントナインで最も長い。フェアウェイ中央にブッシュ、さらに市民に反対されて復活した広めのバンカーも。
縦の長さが100ydという世界最大級の砲台グリーンがあるパー5。フェアウェイの至る所にバンカー群が点在。特に右サイドには6つのポットバンカーがある。バンカーにつかまらなければ2オンも可能だが、アゲンストになると至難の業。
セカンド地点にあまたのバンカーが散りばめられており、グリーン手前に窪地があるのが特徴。2005年大会で優勝したタイガー・ウッズは、第3ラウンドの際に1Wショットを右のブッシュに打ち入れ、アンプレヤブルを宣言してボギーを喫した。
ドッグレッグのフェアウェイが狭く絞られている。11番との共有グリーンで横幅が長め。グリーン手前には巨大なシェルバンカーが口を開けている。その高さは背丈以上。ピン位置と風向きによって左右されるため、アプローチがキーポイントとなる。
グリーンを10番と共用するパー3。出だしの1番から変わらなかった方角はこのホールで進行方向が変わるため風の計算が難しい。2015年大会ではジョーダン・スピースがダブルボギーを喫し、悔しさでボールを投げ捨てたシーンもあった。
フロントナインで最も短い349ydのパー4。ティショットをできるだけグリーンに近づけてバーディチャンスを作りたい。左サイドには針のようなトゲを持つハリエニシダのブッシュがあり、右サイドも260~290yd地点にある2つのバンカーが効いている。グリーン手前30ydからはパターでの寄せが無難。
球聖と呼ばれ、セントアンドリュースの名誉市民でもある「ボビー・ジョーンズ」がホールの愛称。距離は比較的短いが、右サイドにバンカーが点在。グリーン手前やグリーン上は細かい傾斜が入り組む。
グリーン手前に広がるストラス(渓谷)バンカーと深いヒルバンカーがあるパー3。風向きによっては番手選びが変わり、1921年大会ではヒルバンカーに入れたボビー・ジョーンズが、ここで4度打ったのちにスコアカードを破ったという伝説がある。
短いパー4は選手によって戦略が分かれる。好天に恵まれれば、1Wでグリーン近くまで飛ばせるはず。飛距離を望めないコンディションではフェアウェイセンターに点在する5つのバンカー、左右にあるブッシュが厄介。波打つグリーンの縦幅は10~12ydしかない。
5番ホールとのダブルグリーンで、フェアウェイは左隣の6番ホールと共有している。バンカー群が左サイドとフェアウェイ中央に構えており、グリーンの右側には深めのポットバンカーがある。屈指の難ホール。
今大会最長577ydあるパー5。中ほどにコース全体で112個あるバンカーの中でも最大の「ヘルバンカー」がある。地獄といわれるだけあって脱出も難しい。1995年大会ではジャック・ニクラスがこのバンカーに苦戦して「10」を喫した記録もある。
転がった先でフェアウェイが狭くなり、ポットバンカーも待ち受けるため、レイアップを選択する選手も多い。左から右への風が吹くとティショットの難度が跳ね上がる。グリーン手前にマウンドがあり、その左に“悪魔”のようなポットバンカーも。
右サイドはOBゾーンで、左サイドに打つとセカンドでブッシュ越えとなるホール。フェアウェイ中央には3つのポットバンカーがあり、風の計算が重要になる。グリーンは2番と共有している。
世界トップクラスの最難関パー4で、右サイドにホテルを望むオールドコースの名物ホール。グリーン左手前には1978年大会で中嶋常幸が脱出に4打を要し「9」をたたいて“トミーズバンカー”との異名がついたロード・ホール・バンカーがある。
セントアンドリュースの象徴「トム・モリス」が愛称の最終ホール。R&Aのクラブハウスに向かってティショットを放ち、石造りのスウィルカン・ブリッジを渡ってフェアウェイへ。“バリー・オブ・シン”(罪の谷)と呼ばれる深い谷を越えてグリーンへと向かう。