先週は予選落ちを喫した斉藤愛璃だが「まずは経験です」と前を向く

開幕戦で華々しいツアー初勝利を収めたものの、続く第2戦ではカットラインに1打及ばず予選落ちを喫した斉藤愛璃。だが、今週の「Tポイントレディスゴルフトーナメント」でもその注目度は変らない。初日の組み合わせでは、先週を制したイ・ボミ（韓国）と同じ注目組に入り、15日（木）のプロアマ戦でも多くの報道陣とカメラマンに囲まれた。

今シーズンは自身初のフル参戦。その疲労は早くも斉藤の体に蓄積し、先週末はトレーニングとボディケアにとどめ、翌月曜日は完全オフに充てた。プロアマ戦を終えた後も「正直、絶好調ではないけど、できる限りのことはしたい」と万全ではない状態を明かし、「今週も厳しくなるとは思います」と素直な心情を吐露する。

しかし、“ニューヒロイン誕生”の余韻が冷めやらぬ中でも、自身の中にはしっかりと割り切った部分も持ち合わせている。「今年は経験の年。結果は確かに出したいけど、開幕戦の優勝をあまり考えず、良くても悪くても何か掴めればいい」。先週の予選落ちも、「悪天候に対応できなかったし、グリーンも難しかった。今週もしっかり考えないと難しいコースだし、そこが課題です」と反省材料を見つけ、課題の1つとして吸収。「まずは経験です」と繰り返し自らに言い聞かせ、焦らず一歩一歩のステップアップを目指す。（鹿児島県姶良市／塚田達也）