グリーン上で苦悩が続く有村智恵。なんとか1オーバーで踏みとどまった。

「上がってみて、スコアカードのパット数を見てこれじゃダメだなと思いました」。「ヨネックスレディス」初日を終えた有村智恵は、そううなだれる。35パット。2番でファーストパットを打ち過ぎて3パットのボギーとすると、4番でも再び3パット。「しっかり気持ちよく打てたのが、すごく距離感が合っていなくて・・・。それから、距離感を合わせようとして、打ちきれなくなってしまいました」。

それでも、スコアは2バーディ3ボギーの「73」。通算1オーバーは首位と4打差の32位タイと、なんとか上位を狙える位置に踏みとどまった。「苦しかったです」と思わずこぼしたが、「悪くないところを悪いと思い過ぎてしまうところがある」と、ネガティブに傾きかける心を、強い意志で支えた自負もある。

「パターさえかみ合えば、良いゴルフはできていると思います。上もそんなに伸びていないし、チャンスはある。次につながるようなゴルフをしたいです」。有村は、悔しさをぐっと胸の奥にしまい込んだ。（新潟県長岡市／今岡涼太）