2020/11/30優勝セッティング

完全Vでメジャー2勝目を挙げた原英莉花の優勝ギア

◇国内女子メジャー第3戦◇JLPGAツアー選手権リコーカップ 最終日(29日)◇宮崎CC(宮崎県)◇6543yd(パー72) 21歳の原英莉花が完全優勝で、ツアー通算3勝目を挙げた。10月「日本女子オープン」に続くメジャー連勝。メジャー初制覇の時と比べて、「今週は全く自分のショットに信頼を置けなかった。最終日に出る前、結構不安で『どうなるかな』という気持ちはあった」と振り返った。支えたのは14本のクラブだ。 優勝争いに拍車がかかった後半、14番でボギーをたたいてスコアを伸ばせずにいた。続く15番でも2打目をグリーン奥のラフへと転がし、ピンまで20ydとピンチを迎えたが、「イメージ通り打てました...
2021/05/24優勝セッティング

勝利に貢献した新1W ショーン・ノリスの14本

◇国内男子◇ゴルフパートナー PRO-AMトーナメント 最終日(23日)◇取手国際GC(茨城県)◇6804yd(パー70) 通算21アンダーで並んだ大槻智春、スコット・ビンセント(ジンバブエ)とのプレーオフを制したショーン・ノリス(南アフリカ)。コロナ禍を受けて2020年-21年が1シーズン統合となった国内男子ツアーには今年から始動、6戦目で今季初優勝、ツアー通算5勝目を挙げた。 最終決戦となった18番でのプレーオフで、ティショットは21年初戦から投入した「キャロウェイ エピック SPEED ドライバー」を使用した。決着をつけた2ホール目では右に曲げてラフへからのショットとなったが、正規のホー...
2021/09/07優勝セッティング

パター2本の“奇策”を経て今季初V 今平周吾のギア

◇国内男子◇フジサンケイクラシック 最終日(5日)◇富士桜CC(山梨)◇7566yd(パー71) 今平周吾が2019年「ダンロップフェニックス」以来となる今季初勝利、ツアー通算5勝目を飾った。石川遼との3打差を追った最終日の後半に逆転。同級生の池上憲士郎にも競り勝ち、2年連続賞金王の力を見せつけた。 今年の初めは筋力トレーニングが過度になり、調子を落とした。本来の体のキレを取り戻してショットは夏場に復調。最後のピースだったパッティングは6月「福島オープン」、8月「長嶋茂雄招待セガサミーカップ」の最終日に1ラウンドでパターを2本、キャディバッグに入れる“奇策”をとり、オデッセイのEXO セブン ...
2021/11/02優勝セッティング

渋野日向子が追求するパーオン率 優勝ギア

◇国内女子◇樋口久子 三菱電機レディスゴルフトーナメント 最終日(31日)◇武蔵丘GC(埼玉)◇6550yd(パー72) 最終ホールで2打差を追いつき、プレーオフ1ホール目のスーパーイーグルで国内ツアー6勝目を飾った渋野日向子。3週前の「スタンレーレディス」と同じ14本で今季2勝目を手繰り寄せた。 今シーズンのベストショット候補の1つであるプレーオフの第2打は、左足下がりの残り220ydから3Wで狙ったもの。「本当にあれはもう一生打てない」というショットを必要な場面で決めてみせた。 今年から取り組む大きなスイング改造の成果も、数字となって表れてきている。今大会の平均飛距離は全体4位の245.1...
2021/07/19優勝セッティング

ヨネックス育ちの若林舞衣子 85ホール連続ボギーなし&ママVのギア

◇国内女子◇GMOインターネット・レディース サマンサタバサグローバルカップ 最終日(18日)◇イーグルポイントGC (茨城県)◇6657yd(パー72) 新潟県出身、プロ入りから同県に製造拠点を置くヨネックスと所属契約を結ぶ若林舞衣子がツアー4勝目を挙げた。初勝利、2勝目は独身で。2017年の3勝目は妻として。4年ぶりのタイトルは母になって手に入れた。 最終日に前週「ニッポンハムレディス」の3日目から始まった85ホール連続ボギーなしの日本ツアー記録を樹立した。持ち前のアプローチ、パットの正確性を武器に「最近、飛距離も伸びて、短い番手で狙っていけるようになった。パーオン率も上がり、ボギーを打た...
2022/05/30優勝セッティング

契約先のグリップもちゃっかりPR 「全英」行きを決めたビンセントの14本

◇国内男子◇~全英への道~ミズノオープン 最終日(29日)◇JFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部(岡山)◇7461yd(パー72) 「いつも通り」のプレーを心掛けてスタートしたスコット・ビンセント(ジンバブエ)が1イーグル5バーディ「65」をマーク。通算12アンダーで並んだアンソニー・クウェイル(オーストラリア)をプレーオフで下して今季初勝利&ツアー3勝目を遂げた。 大会2日目のパット数が「32」など「(初日から3日間は)パットを決められていなかった」が最終日は「23」だった。2021年の前回優勝時に使用していたオデッセイの「オー・ワークス ツアー DOUBLE WIDE パター」は、今年同社から発売さ...
2022/05/30優勝セッティング

アイアンは2機種ミックス 小祝さくら優勝ギア

◇国内女子◇リゾートトラストレディス 最終日(29日)◇メイプルポイントGC (山梨)◇6580yd(パー72) ドローからフェードへ。小祝さくらが持ち球をスイッチしたのは前週、予選落ちした「ブリヂストンレディス」の週末だったという。 千葉から今季師事した吉田直樹コーチのいる兵庫へと向かい、土日両日に練習ラウンドをハーフずつ。試行錯誤の始まりにタイトルをかっさらう24歳を、小畑貴宏キャディは「天才、なんでしょうね…」と笑って言う。 最終日のフェアウェイキープ率は100%。前回優勝した昨年8月の「CATレディース」と同じ1W(ダンロップ スリクソン ZX5)のヘッドに、現在は当時と異なる中元調子...
2021/04/05優勝セッティング

決勝2日間で12アンダー「90点あげていい」 稲見萌寧の優勝ギア

◇国内女子◇ヤマハレディースオープン葛城 最終日(4日)◇葛城ゴルフ倶楽部山名コース(静岡県)◇6564yd(パー72) 持ち球のフェードボールを駆使してピンポイントに攻めていく。難コースの葛城で「少しミスっても、安全な場所でパターも打ちやすかった」という稲見萌寧は、決勝ラウンド2日間だけで12アンダーを荒稼ぎ。「90点あげても良いゴルフ」と目を細めた。 21歳にしてツアー通算4勝。4日間大会も制覇して、次なる目標はメジャー制覇と位置づける。「メジャーならどの大会でも(勝ちたい)」と貪欲だ。現時点で米ツアーフル参戦は頭になく、「状況が落ち着いたらスポットで出たりするのがベスト」と今後も軸足は日...
2021/05/18優勝セッティング

イップス克服のパターは3インチ長く 大里桃子の優勝ギア

国内女子◇ほけんの窓口レディース 最終日(16日)◇福岡カンツリー倶楽部和白コース(福岡県)◇6335yd(パー72) 大里桃子が3年ぶりのツアー通算2勝目を挙げた。ささきしょうこをプレーオフ3ホール目で下し、36ホール短縮競技を制した。課題だったパット復調の一因は4月の「ヤマハレディースオープン葛城」でのクラブ変化だ。 知り合いに勧められ、パターのシャフトを33インチから36インチに変更。3インチ(7.62cm)長くなり「それだけが(復調の)理由じゃない」としながら、順手、クローグリップ、逆クローグリップの3種類を「気分」で使い分ける握り方とともにパターイップス克服に貢献した。 グリーン上の...
2021/10/04優勝セッティング

最終日22パット チャン・キムのパターシャフトは「デシャンボーと同じメーカー」

◇国内男子◇バンテリン東海クラシック 最終日(3日)◇三好CC西コース (愛知)◇7300yd(パー71) 単独首位から出たチャン・キムが逃げ切りで2020年「日本シリーズJTカップ」以来となるシーズン2勝目、ツアー通算6勝目を挙げて賞金ランキング1位に躍り出た。 タイトなフェアウェイが悩ましいコースでは、過去4度の出場で2019年の19位が最高だった。「練習ラウンドからパッティングのフィーリングがとても合っていて、そこに対して自信を持てたのが大きかった」と勝因を語る。 4週前の「フジサンケイクラシック」からパターをチェンジ。ピン ヘプラー アンサー 2 パターのヘッドにさしたシャフトは「デシ...
2021/10/11優勝セッティング

自慢のウェッジは“おろしたて” 杉山知靖の初Vギア

◇国内男子◇ブリヂストンオープン 最終日(10日)◇袖ヶ浦カンツリークラブ 袖ヶ浦コース (千葉)◇7119yd(パー71) プロ7年目、28歳の杉山知靖が首位スタートから「66」で通算19アンダーとして逃げ切り、ツアー初優勝を飾った。 得意クラブに挙げるウェッジは大会週に新調したばかりだった。元フォーティーンの設計担当者が立ち上げ、バッグに入れる男女ツアープロも増えてきたブランド「ジューシー(Jucie)」をかねて使用。機械による精密加工のため、「タイガー・ウッズのテーラーメイドのウェッジとかも(製造方法が)同じらしいんですが、“個体差”がない。ポンと新しいものが来ても、すぐに(試合で)使え...
2021/11/22優勝セッティング

「スイッチ翌週に勝つ」流れ チャン・キムの今季3勝目のギア

◇国内男子◇ダンロップフェニックス 最終日(21日)◇フェニックスCC(宮崎)◇7042yd(パー71) チャン・キムが持ち前の豪打を生かしつつ、賞金レースのリーダーにふさわしい堅実さをもって今季3勝目を挙げた。首位から3打差でティオフし9バーディ、1ボギーの「63」をマーク。通算17アンダーとして木下稜介、片岡尚之に1打差をつけて逆転した。 「飛ばすためには自分のスイングよりもターゲットに集中する」と今季平均飛距離307.48yd(全体2位)のキムは言う。身長188cmの巨体から繰り出される1Wショットが視線を集める一方で、ティイングエリアでのショット選択には慎重。今大会は4番と12番がドラ...
2021/08/24優勝セッティング

強風対策でクラブ入れ替え 小祝さくらの優勝ギア

◇国内女子◇CAT Ladies 最終日(22日)◇大箱根CC(神奈川)◇6638yd(パー72) 前週「NEC軽井沢72」に続き、2週連続優勝を遂げた小祝さくら。最終日は朝から強風が吹く中、アンダーパーでプレーした選手は小祝を含め4人のみと難コンディションでの優勝争いが繰り広げられた。 「先週に引き続き1Wは強い風のなかで思った球が打てない」と課題はありつつもアイアンショットに救われたという。前半4番に残り149ydの2打目を9Iで4mに寄せてバーディとし、14番も9Iでピン左3mに着弾させてバーディを奪った。さらに16番でも残り152ydの2打目を8Iでピンそば2mにつけるなど、見せ場をつ...
2021/07/13優勝セッティング

パターはトラス 今秋発売の3UTも投入 堀琴音の優勝ギア

◇国内女子◇ニッポンハムレディスクラシック 最終日(11日)◇桂ゴルフ倶楽部(北海道)◇ 6763yd(パー72) 2打差の2位から出た堀琴音が最終日に5バーディ「67」でプレー。通算14アンダーで並んだ若林舞衣子とのプレーオフを制して初優勝を挙げた。3ホールに及んだ若林との直接対決では、手を胸にあて何度も深呼吸して心を落ち着かせた。 「何年か前の優勝争いはそわそわして緊張していたけど、今日は楽しみの方が強くてワクワクした気持ちでいっぱいだった」。1番はピン手前2mのバーディパットを沈めて幸先良く滑り出した。 この日一番の勝負どころは1打差で迎えた終盤15番。その前の14番(パー5)でグリーン...
2021/09/28優勝セッティング

アイアンのこだわりは「球の拾いやすさ」 西村優菜の優勝ギア

◇国内女子◇ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン 最終日(26日)◇利府GC (宮城)◇6591yd(パー72) 西村優菜が自身初となる2週連続優勝でツアー4勝目を挙げた。優勝クラブは前週と変わらない。ショートアイアンを得意とし、大会を通じてのパーオン率は80%(43/54)と安定していた。 アイアンはキャロウェイ X FORGED STAR アイアンを愛用。こだわりについて「まず球の拾いやすさ。あとドローヒッターなので、しっかりとつかまってくれること。球の高さがしっかりと出て、かつ、そんな弱い球じゃないかどうかは見ます」と説明した。 前半6番では140ydから7Iでピン手前2mにつけてバーデ...
2021/08/02優勝セッティング

パターとショットの練習比率は6対4 吉田優利はジュニアからの愛用パターで初V

◇国内女子◇楽天スーパーレディース 最終日(31日)◇東急グランドオークゴルフクラブ (兵庫)◇6568yd(パー72) ウィニングパットを沈めると吉田優利は両手を上げて満面の笑みを浮かべた。ギャラリーに見守られながら、プロ2年目でつかんだ初Vに「優勝したんだな」と実感がわいた。 トップを1打差で追う最終日。「1打差を意識していたわけではないけど、きょうはきょうでいいプレーをしよう」と誓い、1番をパーでスタート。しかし、続く2番でピン左手前カラーからのアプローチショットをミスし、1.5mのパーパットを外してボギー。 「でも、このボギーはある意味自分にとってきっかけになるようなボギーだった。ボギ...
2021/08/23優勝セッティング

比嘉一貴 ブリヂストンの未発売ドライバーでコースレコード

◇国内男子◇長嶋茂雄招待セガサミーカップ 最終日(22日)◇ザ・ノースカントリーGC(北海道)◇7178yd(パー72) 比嘉一貴のツアー通算2勝目をブリヂストンの未発売ドライバーがアシストした。ソール部分にはブランドのシンボルマーク、そしてネックに近い部分にブランド名と見られる「B1」のロゴが記されている。 比嘉は納得いくまで簡単にクラブをスイッチできない選手のひとりだが、今作は「テストの段階ですごく良かった。球がねじれない、きれいな縦回転というかサイドスピンが少なくて。ミスに強く、風に強いと思います。良い回転で飛べば、横風の影響も少ない」と、早々に好印象を持った。 上井邦裕と競り合ったサン...
2021/12/07優勝セッティング

ストレスフリーのギアで最終戦V 谷原秀人の14本

◇国内男子◇ゴルフ日本シリーズJTカップ 最終日(5日)◇東京よみうりカントリークラブ(東京)◇7023yd(パー70) 単独首位で最終日を出た43歳の谷原秀人が経験と力の差を見せつけるプレーで後続に2打差の通算12アンダーでツアー16勝目を挙げた。出だしで3パットのボギーは「ラインが間違っていた」とグリーン上で苦しむ時間もあったが、13番で7mのバーディパットを沈めてから勢いに乗った。 最終日のバッグの中身を見ると、前回の優勝から1Wのシャフトを替えたほか、3Wを「タイトリストTSi3」から「テーラーメイドM4」に変更。そのほか「テーラーメイドM2」の5Wを抜き、ユーティリティとウッドの中間...
2021/04/27優勝セッティング

フェースに乗ったライン出しショットで攻略/星野陸也の優勝ギア

◇国内男子◇関西オープンゴルフ選手権競技 最終日(25日)◇有馬ロイヤルゴルフクラブ ロイヤルコース(兵庫県)◇7103yd(パー71) チャン・キムとの激闘を制し、4年連続となるツアー4勝目を飾った星野陸也。「ナマラー(鉛を貼るのが好きなクラブオタク)」を自称する24歳は、強風の吹いた最終日は低く抑えたライン出しのドローボールを多用して、難コンディションを攻略していった。 星野自身が解説する“ライン出しショット”はこんな具合だ。「手を使うとカット軌道が入ってプッシュすることが多いので、身体の自然な回転とクラブの重さを感じながら、インパクトゾーンにボールがないイメージで振ると、フェースに自然に...
2021/08/30優勝セッティング

1WはエピックSPEED ビンセントの初優勝ギア

◇国内男子◇Sansan KBCオーガスタゴルフトーナメント 最終日(29日)◇芥屋GC(福岡)◇7210yd(パー72) スコット・ビンセント(ジンバブエ)が日本ツアー本格参戦3年目で初勝利を挙げた。初日から首位を走る完全優勝。単独首位からスタートした最終日はボギーなしで乗り切り、2位の石川遼の追撃をかわした。 今シーズンの平均ストロークは「70.45」とツアー全体で9位につける。パーキープ率が87.81%で、金谷拓実(88.45%)に次ぐ2位。安定したショットが武器であり、最近は周辺選手から「飛ぶようになった」とも評判だった。ビンセント本人も1Wショットについて「10ydくらい伸びている」...