1998/06/20全米オープン

ジャンボが大変身宣言? スチュアートは足踏み状態

ジャンボ尾崎の前半のプレーは決して悪くはなかった。ショットもまずまず。今日は「首位のスチュアートと10打差まで詰めたい。今日は攻めるしかない」とドライバーも使った。積極的な攻めのゴルフで前半は2つ取り戻した。しかし結果は71。前日に較べれば雲泥の差だが、予選通過ならず。 「ほぼ思ったイメージで打てた。しかし、ほんのわずかずつ、ズレていた。そのズレにボールを持っていかれてしまうんだ」とジャンボ。日本でならまったく問題にならないようなミス。それがオリンピッククラブでは簡単にボギーにつながる。 「ぼくのゴルフは右腕を使うゴルフ。腕をあるときは柔らかく使い、あるときは強く使って変化を付けてきた。しかし...
1998/06/19全米オープン

ジャンボは白旗宣言? スチュアートが快進撃

ある程度予想はされていたこととはいえ、ジャンボ尾崎は苦戦した。練習日にはけっして悪くなかったティショットが少しずつ狂い始めてきた。地獄のようなラフにはまりこんだボールは、ほとんど1ペナルティ状態だ。11年ぶりのオリンピッククラブの初日、ジャンボはなすすべもない8オーバー。 ドライバーに迷っているように見えた。初日とはまた違う「昔のクラブ」をバッグを入れていたが、しかし完全に信頼して振れていないように見えた。 アイアンがほんの少しだがショートする。パッティングも冴えがなかった。読みようがないような芽の強いグリーンとはいえ、思い切って打つことができない。ラインに乗ってはいるのだがショート、ショート...
1998/06/18全米オープン

ジャンボは時間非厳守? マーチン人気が沸騰

練習日、ジャンボ尾崎は必ずおくれてティアップしていた。 練習ラウンドのスタート予定時間はボードに掲示され、ギャラリーはそれを目安にティグラウンドに集まってくる。しかし水曜日もボードに表示の1時10分、ジャンボの姿は見えなかった。 この水曜日だけでなく、ジャンボはほぼ必ず遅れてやってくる。だいたいスタート時間ごろにコースにあらわれるのが普通で、それから体を温めたり練習したりするのだから、予定どおりティオフできるわけがない。 水曜日、最終ティオフの時間は午後3時と決められていた。この最終タイムを予約していたのはニック・ファルド。後ろを気にせずゆっくりゆっくりプレーしたかったらしい。 しかし予想外の...
1998/04/13マスターズ

ガマンのオメーラ、メジャー初制覇!勝利を決めた最終18番の6メートル!

トーナメントには必ず触媒のような働きをする選手がいる。触媒という表現も、本当は少し違うのだが、その日の原動力となるような選手。はなばなしくバーディをとったり悲劇のダボを叩いたり、結果としては平凡なスコアに落ち着いたとしても、試合ぜんたいとしてのエネルギー量を押し上げる働きをする影のヒーロー。 3日目はフィル・ミケルソンがそれに近かった。試合をかき回し、活気づけた。そして最終日はもちろんフレッド・カプルスがそうだ。試合の流れぜんたいを方向づける選手であり、同時にトーナメントリーダーとしての座も兼ねそなえてのプレー。 デュバルはアウトインの折り返しで一気に7アンダーまで上昇。その後は穏やかに9アン...
1998/04/12マスターズ

復活カプルス、二度目の勝利なるか?ミケルソン、エイジンガーらがぴったり追随!

まるで今までは予行練習、本当のお祭りは土曜日から始まる、そんなスケジュールだったかのように映る。寒さと風はおさまり、うららかな春の日差しと小鳥の鳴き声がオーガスタに戻ってきた。予選ラウンドだけでオーガスタを去る羽目になったジャンボや丸山は、ひどく損をしてしまったような気がしたに違いない。 風が微風になり、選手たちにアイアンの距離カンがよみがえった。ようやく、ボールを自在にあやつってピンを攻めたり、コントロールしたりというテクニックが通用するようになった。だからオーガスタが易しくなったというわけではないが、「これがマスターズだ」という安心できる内容になった。 フレッド・カプルスが自信をもってプレ...
1998/04/11マスターズ

過酷なコンディションに上位のスコア伸びず 丸山、雪崩の80、尾崎も予選落ち!

初日のアウトでは快進撃。短い時間とはいえ、一時は単独トップにまでいった丸山茂樹だが、やはりマスターズという試合は特別だった。2日目は信じられないようなゴルフでボギーの連発。なんと80を叩いてしまった。 しかしゴルフ内容そのものが特に悪かったわけではない。ショットは決して悪くはないし、これが日本だったら十分60台でホールアウトできたような内容だった。しかしオーガスタナショナルでバーディを奪うためには精密なピンポイント攻撃が必要なのだろう。ほんの50センチ、1メートルの落下地点の違いが、実際には何十メートルもの差となって跳ね返ってくる。 「ショットはよかった」と丸山も言っていた。「でもパットがあれ...
1998/04/10マスターズ

嵐のオーガスタ、大活躍のマル 丸山茂樹はイーブンで明日へ継続!

やるかもしれないとは予想されていた。しかし本当にマルがこんなに活躍するとは・・・。 丸山茂樹が大健闘している。2アンダーの横並び集団から最初に抜け出したのは丸山。9番で3メートルのバーディパットを放り込んで、たった1人の3アンダー。フレッド・カプルスがやはりバーディを決めるまでのたった10分間とはいえ、マスターズ・トーナメントの単独首位! しかしこのままでは終わらせてくれないのがマスターズだ。10番ではカラーからのパットがまさかの転がりでオーバー。マルの顔がここで初めて曇った。ホギー。これで2アンダーとして、2位グループへ後退。 11番のパットも惜しかった。バーディトライがわずかに外れてのパー...
1998/04/09マスターズ

やっぱりタイガー人気はすごいオーガスタ。丸山はショット好調で、いい感じです

練習日からギャラリーはむちゃくゃ入っていた。比較するのもどうかと思うが、多分、ダンロップフェニックスの最終日より多かったと思う。 月曜日、丸山茂樹はグレッグ・ノーマンと一緒に9ホールの練習ラウンド。スーパースターとの得難いラウンドだったが、ことショットに関しては、ノーマンより調子よさそうに見えた。見えただけでなく「ショットはいいよ」と丸山自身も自信を持っている。 4時半近く、今年の大本命、タイガー・ウッズが突然練習グリーンに現れた。ちょっと遠慮気味の丸山だったが「ほら、挨拶しなくっちゃ」と江連プロ(週刊GD特派)に促され「ヘイ、タイガー」と意を決してて声をかけた。 しかしタイガーの周囲はタイガ...
1997/08/18全米プロゴルフ選手権

デービス・ラブIII、涙の初メジャー勝利。丸山茂樹は惜しい23位タイ

事実上、ジャスティン・レナードとデービス・ラブIIIに絞られた優勝争いは、しかしあっけなく決まった印象が強い。定評のある小技も冴えがにぶり、前半からボギー先行のレナードに対して、バーディを重ねていくラブ。差はあっというまに開き、インに入ってからはラブの危なげない一人旅の様相だった。終わってみれば5打差。2日目の71の他はすべて66を揃えたラブの圧勝だった。 これまでのラブの勝利数は10。ほとんど毎年のように勝ってはいるが、しかしメジャーには縁がなかった。今年もマスターズのウッズ、全米オープンのエルス、全英オープンのレナードと若手が活躍し、世代替わりのムードが強くなっていた。デービス・ラブIII...
1997/08/17全米プロゴルフ選手権

ジャスティン.・レナード、2冠に王手をかける?丸山茂樹はわずかに後退。現在11位

「練習ラウンドから日本のトーナメントの最終日以上にギャラリーが入って、何百人という人がスター選手について歩くなんて日本では考えられないでしょ」と丸山茂樹が言う。いつかは日本もそうなって欲しい。しかし現実的には難しいだろう。それなら世界で自分が練習ラウンドからギャラリー引き連れて歩くような存在になればいい。 丸山はアメリカのゴルフファンに強い印象を残した。記者たちから「イラブ投手を知ってるか」とも聞かれたという。日本にはジャンボとアオキだけではない、マルヤマもいる。全英オープンでの活躍が決してまぐれではないことを、全世界に証明してみせたのだ。 ウィングドフットに入ってからの丸山の体調は決して良く...
2002/01/12米国男子

丸山、藤田、田中が決勝にコマを進めた

ハワイ州ワイアラエCCで開催されているソニー・オープンの2日目。初日の強い風は少し穏やかになり、スコアが大きく動いた。この日最もスコアを伸ばしたは、8アンダー62をマークしたJ.クックとC.ハウエルIIIの2人。 4アンダー3位タイからスタートしたJ.クックは10番ホールからスタートし、順調にスコアを伸ばした。そして18番ホールでは、前日同様イーグルを奪いさらに勢いに乗った。後半もバーディを3つ奪い12アンダーと抜け出した。4つあるパー3全てでバーディ、アイアンが絶好調のようだ。 同じく8アンダーをマークしたハウエルは米ツアーの中でも若手最注目選手の一人。昨年初優勝のチャンスがあったが、丸山茂...
2002/01/07米国男子

タイガーを上回るチャージをみせたS.ガルシアが、大逆転優勝

最終日は前日までの強風が収まった。風向きも変わり各ホールの攻め方も一変した。そして、多くの選手がスコアを伸ばし優勝争いは激しさを増した。 前日首位になったS.バープランクは、5番ホールでダブルボギーを叩くなど前半だけで3ストローク後退し、優勝争いから脱落。K.ペリーは順調にスコアを伸ばした。しかし、周りがそれ以上に調子が良かったため、最終18番でバーディを奪ったが17アンダーで一歩及ばなかった。 2日目に首位、3日目に3位に後退していたD.トムズもスコアを伸ばした。9番パー5でイーグルを奪うと、後半は13番から3連続を含む4バーディ、18アンダーまで伸ばしたのだ。 そのトムズを上回る勢いを見せ...
2002/01/06米国男子

突風にあおられながらも、バープランクが首位に浮上

前日の第2ラウンドをも上回る強風が襲った。昨年のチャンピオンばかりが出場しているのもかかわらず、平均スコアがパーの73を上回ってしまった。 首位に立ったのは首位タイからスタートしたK.ペリーと、3位からスタートしたS.バープランクの2人。強風にも負けず3バーディ1ボギーでラウンドしたケリーと、スタートから連続ボギーでスタートしたが、その後5バーディを奪ったバープランクが13アンダーで並んでいる。 後半のバープランクは14番でティショットを右サイドのブッシュに打ち込み、ロストボールにしてしまった。このホールをダブルボギーでスコアを落としたが、最終18番パー5でイーグルを奪い再び13アンダーに戻し...
2002/01/05米国男子

ウィアは失速、昨年3勝のD.トムズが首位に上がった

メルセデス・チャンピオンシップの第2ラウンドは、ハワイらしい強風が吹き、選手を苦しめた。そして、初日コースレコードの63を叩きだし単独首位に立ったM.ウィアが、前日とは別人のようなラウンドをしてしまった。 初日前半9ホールで7バーディを奪ったウィアは、「バーディパットが全て2メートル以内についてくれた」とラウンド後に話していた。しかし、この日のウィアは2メートルのバーディパット、そしてパーパットを外してしまった。 代わって首位に上がってきたのが、昨シーズン全米プロで初のメジャーを制したD.トムズ。トムズはT.ウッズの5に次ぎ、年間3勝を上げている。9番ホールでのイーグルを含め5バーディを奪い1...
2001/11/18米国男子

これが世界のゴルフだ! スーパーショットの連発に1万5000人総立ち!

世界中のゴルフファンが注目する今年のワールドカップは、期待通りの激しい優勝争いとなった。トータル24アンダーで4チームが並びプレーオフとなったが、まず24アンダーでフィニッシュしたのは、この日7アンダーをマークしたデンマーク。T.ビヨーン、S.ハンセンペアが、ノーボギーでスコアを伸ばしてきた。 そして、最終組の1つ前でラウンドしたE.エルス、R.グーセンの南アフリカ。順調にスコアを伸ばしてきたが、17番パー3でボギーを叩き22アンダーに後退した。18番はイーグルを取るしかないという状況で、グーセンのセカンドショットはピン横2メートルにピタリと止まった。そして、エルスがしっかりと決め24アンダー...
2001/11/17米国男子

伊沢がイーグル、丸山も3バーディを奪った

ワールドカップ3日目は初日と同じ4ボールでの競技が行われた。この競技は2名1チームのうち、どちらかがバーディ、もしくはイーグルを奪えばよいのでスコアを伸ばしやすい。初日も3チームが10アンダーをマークしている。首位15アンダーのニュージーランドがスコアを伸ばすか、4打差で追う日本がどこまで差をつめられるか、最終組に注目が集まった。 ところが、日本は差をつめるどころか、なかなかスコアを伸ばせず順位も落としてしまった。しかし、この嫌なムードを変えたのは丸山茂樹のバーディパットだった。初日の8バーディは全て伊沢のパットから生まれたものだったが、4ボール26ホール目でようやく丸山がバーディパットを決め...
2001/11/16米国男子

日本が2位浮上! 米国も4位まで上がってきた

ワールドカップ2日目は、青空がラウンド終了まで続き、選手たちの中には半袖でプレーする選手も多かった。この日行われたのは4サム。2人で1つのボールを交互に打つゲーム方式で、初日に行われた各自がホールアウトし、スコアの良い方を採用する4ボールよりも難しい。 初日8アンダーと好スタートを切った日本チームは、アメリカに次ぐ優勝候補に上げられる南アフリカとのラウンドとなった。 スタートホールのティショットは丸山茂樹が担当。続く2番以降の偶数ホールは伊沢利光がティグラウンドに上がった。これは前日の記者会見でも改めて確認されたが、ドライバーの調子がいい伊沢が比較的難しいとされるホールを任されるというものだ。...
2001/11/15米国男子

10アンダーが3カ国、日本は8アンダー6位タイ

日本チームが前半だけで6アンダーをマークし、どこまでスコアを伸ばすか楽しみだった。しかし、後半は11、15番で伸ばしただけ、8アンダーは6位タイとなっている。日本チームのバーディは全て伊沢選手によるものだった。 一方の丸山は全然だめだったのか!? と思われる人もいるかも知れないが、伊沢のスコアが生まれたのは丸山のオカゲだったとも言える。ティショットは丸山が先に打ち、フェアウェイセンターをキープ。そしてセカンドも確実にグリーンを捕らえた。したがって、後から打つ伊沢が思い切って攻めることができたのだ。 「今日は100点に近いけど、最後にバーディが取れなかったから98点ぐらいです。明日の課題をあえて...
2001/07/21全英オープン

首位はモンゴメリー。だが、混戦状態になってきた

初日の風は消え、穏やかな天候となった2日目。順位はめまぐるしく入れ替わった。 この全英オープンの場合、ワンウェイ、すなわち全ての選手が1番ホールからスタートするので、朝一番でスタートした選手がホールアウトしてもまだ、スタートすら迎えない選手もいる。1日の中に「四季がある」と言われる英国のゴルフ場の場合、その気象条件がスコアに大きな影響を与えることもある。 この日スコアを伸ばしたのは、いずれも早い時間にスタートした選手だった。まず、2アンダーグループからスタートしたJ.パーネビックが6アンダーのC.モンゴメリーに追いつくと、今度はJ.オギルビーが7アンダーまで伸ばして来た。しかし、後半は共にスコ...
2001/07/20全英オープン

C.モンゴメリーが欧州の意地、6アンダーで抜け出した

第130回 全英オープンゴルフがイングランドのロイヤルリザム&セントアンズで開幕した。初日は曇り空の中、風も強くまさに全英といった雰囲気に包まれた。 初日スコアを伸ばしたのは、一昨年前まで7年間に渡り欧州ツアーの賞金王の座を守り続けたC.モンゴメリーが6アンダーで単独首位に踊り出た。スタートから2連続バーディを奪ったモンゴメリーは、5番ホールでボギーを叩くが6番パー5ではイーグル。そして8番から3連続でバーディを奪い混戦を一気に抜け出した。終盤16、17番とティショットがブレ、ブッシュに打ち込みピンチを迎えたが、パーで切り抜けると、最終ホールもバーディを奪った。 2位にはB.ファクソン、C.デ...