2008/11/29GDOEYE

2年連続で逆転優勝を目指す古閑美保

去年の「LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」の最終日は、まさかの展開が待っていた。3日目を終え、2位に5打差をつけて単独首位に立った不動裕理。3日間をノーボギーの完璧なゴルフでまとめ、誰もが不動の優勝を疑わなかった。 ところが、最終日の不動は2バーディ2ボギー1ダブルボギーとスコアを落し、代わって2番から3連続バーディを奪うなど、一気に5つスコアを伸ばした古閑美保が、5打差を捲くる逆転優勝。自身初のメジャータイトルを獲得した。 今週も「去年の最終日のイメージが抜けない」と、良いイメージを持ったままの古閑は、「コースマネジメントが上手く行った」という3日目を終え、首位との差は僅かに3打...
2008/11/28GDOEYE

最終戦まで全試合フル参戦を果たした選手達

いよいよ最終戦となった国内女子ツアー。今年は3月の「ダイキンオーキッドレディス」から37試合が開催されたが、その全37試合にフル出場したのは、原江里菜、若林舞衣子、飯島茜の3選手だ。 途中、海外メジャーがあったり、出場資格の厳しい試合があったりと、全試合に出場するのはなかなか簡単なことではない。それを乗り越え、シーズン当初からの予定通り全試合出場を達成した若林は、「楽しかったです!」と満足そうに振り返った。 「シーズン後半は、ちょっとショットがぶれたりするのが目立ったけど、それは来年の課題ですね。シーズオフはトレーナーさんに教えて貰って、きっちりトレーニングをしたいです。トレーナーさんはまだ決...
2008/11/27GDOEYE

樋口会長との直談判で、罰金撤回が実現!

シーズン終了を間近に控え、ここ数試合女子プロ達の間で話題となっていたのは、女子プロゴルフ協会が定めた罰金に関する規定だ。それは、W杯、日韓対抗戦、3ツアーズ、そしてLPGAのファン感謝イベントに出場する権利(義務)のある人が、正当な理由なくそれを欠場する場合には、100万円の罰金を協会に払う必要がある、というものだ。 この罰金に、選手サイドは強く反発した。先週の大会中にも選手達がロッカールームに集まってミーティングを開いたが、昨日はついに協会への直談判を敢行。宮崎市内のホテルに集まった選手達は、樋口会長と1時間20分に及ぶ話し合いを行った。 その際、議題となったのは12月14日に都内で行われる...
2008/11/02GDOEYE

早くも初勝利を挙げた“世界のアヤコ”の愛弟子

昨年のプロテストでトップ合格。ツアー屈指の飛ばし屋と、スケールの大きさを感じる若手、服部真夕が早くもツアー初勝利を遂げた。さらにもう1つ肩書きを加えるなら、“世界のアヤコ”こと岡本綾子と同じマネジメント事務所に所属し、指導を受けていること。 「今朝も“今週はチャンス到来!一打に集中するように”というメールをいただきました」と服部。技術的な指導も不定期に受けているが、どちらかと言えばメンタル面でのアドバイスが多いようだ。その中で、常に言われ続けて来た言葉がある。 「“焦らなくてもいいから”といつも言って下さるんです。『SANKYOレディース』で若林舞衣子ちゃんが優勝したときも、焦る気持ちはあるか...
2008/11/01GDOEYE

有村智恵、家族と先輩とウマに支えられ

今季は上原彩子、有村智恵、原江里菜、若林舞衣子ら将来を嘱望される若手プレーヤーが次々と初勝利を挙げ、ツアーを大いに盛り上げている。その中で、有村は夏場を境に大スランプに陥り、一時期の勢いは完全に失われていた。 先週までも3試合連続で予選落ち。「CAT Ladies」(8月22日~)からトップ10入りもゼロ。長いトンネルを抜け出せないでいた有村が、今週の「樋口久子IDC大塚家具レディス」2日目を終えて単独首位に浮上し、久々に共同会見場に姿を表した。 7月下旬の「カゴメフィランソロピー」で、熱中症により棄権して以降、「体重が5キロ減って、飛距離が30ヤード近く落ちていました。ショットへの自信がなく...
2008/10/31GDOEYE

新崎弥生、ホールインワンでも冷静沈着

「樋口久子IDC大塚家具レディス」初日。プロ6年目の新崎弥生が、12番パー3でホールインワンを達成。首位と1打差の3位タイと、好スタートを切った。「(下部ツアーの)ステップでも、QTでも(ホールインワンは)ありました」という新崎。「入った瞬間はしっかりと見えました。嬉しいというか、ビックリしましたね」と、快挙を冷静に振り返った。 27日現在、賞金ランキングは53位。来季のシード権獲得となる51位以内まで、あと一歩に迫っている。9月開催の「マンシングウェアレディース東海クラシック」では不動裕理、上田桃子とのプレーオフも体験。敗れはしたものの涙も見せず、笑顔で握手を交わした姿は印象的だ。この大会を...
2008/10/30GDOEYE

森桜子「私たちの時代が来たのかな」

今年の「日本女子アマチュア選手権」で2度目の頂点に輝き、プロテストにも一発合格。鳴り物入りでプロの世界に飛び込んできた森桜子が、今週の「樋口久子IDC大塚家具レディス」に出場する。レギュラーツアーへの出場資格を持たない森にとって、今週がプロ転向後2試合目。プロデビューを飾った9月開催の「ゴルフ5レディス」は、主催者推薦による出場。そのデビュー戦は、6位タイ発進と華々しいスタートを切りながら、2日目に大きく崩れて予選落ち。悔し涙を呑む結果となった。 静かにデビュー戦を終えた森だが、10月に開催されたステップ・アップ・ツアー(下部ツアー)の第13戦「ウッドワンレディースカップ」でプロ初タイトルを獲...
2010/03/01GDOEYE

藍と桃子、世界で戦う二人の明暗

最終日最終組で日本人同士が優勝を争う。米国LPGAツアーでそんな光景を目の当たりにし、時代の勢いというものを感じた。ゴルフがアジアを向いている。世界経済が中国、インドの人口大国に向けて舵を切り始めた流れに乗って、ゴルフ界でもアジアンパワーが勢いを増している。 それにしても、宮里藍のプレーは圧巻だった。「HSBC女子チャンピオンズ」最終日、11番から3連続で長いバーディパットを沈めた時は、日本で強かった頃の宮里がフラッシュバックした。どんなに長いパットでも決めそうな予感がし、それが的中する。同組の上田桃子がいくら内側のバーディチャンスにつけようとも、お構いなしに外から沈める。上田にとっては、成...
2010/03/18GDOEYE

アメリカにいる兄・石川遼の心配をよそに・・・

石川遼の妹として注目を集めている石川葉子(13)が、明日19日(金)に開幕する国内女子ツアー「Tポイントレディス」でツアーデビューを果たす。この日は午前10時より、LPGAがツアー初出場者にマナーなどを指導する講習に出席。その後は練習グリーンでパッティング練習を行うなど、軽い調整を済ませてコースを後にした。 コース入りした16日(火)、翌17日(水)は、多くの報道陣を引き連れながらの練習ラウンド。まるで、男子ツアーにおける石川遼を見ているかのような現象が起きていた。この日もテレビの共同インタビューを受けるなど、開幕に向けて日増しに注目度は上がっている。 初めての経験に「カメラがいっぱいで緊張し...
2010/03/13GDOEYE

不動裕理「私はガツガツしていた?」

「初めてこんなに楽に予選通過が出来ました」と笑うのは、四国とどうも相性の良くない不動裕理。「PRGRレディスカップ」は、一昨年は43位タイでなんとか予選通過を果たしたものの、昨年は予選落ち。しかし今年は、首位と3打差の9位タイで決勝ラウンドへ堂々の進出を果たした。 「回ってみたら、『何で苦手なんだろう?』って感じでした」と、あっけらかん。開幕戦は初日3位スタートで結果13位。「私の中では、スコア以上に良い内容でした」と、今シーズン序盤戦を好感触で戦っている。 開幕前のシーズンオフ。不動は「一昨年は結構一生懸命やってピリッとしなかったので、今年はのんびり焦らずやってみた」と打ち明ける。同じ発想...
2010/03/12GDOEYE

2週連続首位発進! 森田理香子の成長ぶり

国内女子ツアーで、開幕戦から2週続けて初日単独首位スタートを決めた森田理香子。先週は「67-77-75」と2日目以降に崩れ、終わってみれば32位タイ。「自分のショットを覚え切れてなくて、修正出来ませんでした。もっと自分のスイングを知らなくちゃいけないと思った」と振り返るが、すぐにリベンジする機会が訪れた。 もともと、豪快なスイングから繰り出されるドライバーショットを武器に、アマチュア時代から注目を集めていた森田。その反面、ショットが曲がって怪我をすることも多かったが、「ショット全般曲がらなくなったし、今は曲がっても大して曲がらなくなった」と、今年はこれまでと安定感が違っている。 昨年の今大会...
2010/03/14GDOEYE

前代未聞の結末! 優勝は誰のもの?

静まり返ったクラブハウス2階レストランの片隅で、朴仁妃とその母親、そして通訳の3人がテーブルを囲んで座っていた。誰かと電話をしていた朴だったが、近づいていくとその電話もすぐにテーブルの上に置いた。 ちょっと前に記者達の囲み取材を終えた朴だったが、「自分は結果を受け入れられない。私は自分が1位だと思う」とコメント。短いやりとりですぐにその場を後にしたが、そんな彼女達が帰りのタクシーを待つ数分間、再び話を聞く機会に恵まれた。 懸念していたことは、朴が連れていた通訳の日本語力がさほど高くなかったので、罰の意味を正しく理解出来ているのかということ。競技委員の説明では朴が「アドレスをする前だった」と言...
2010/03/07GDOEYE

やはり強い!韓国勢の強さに日本勢完敗

国内女子ツアーの開幕戦「ダイキンオーキッドレディス」は、2008年の宋ボベ以来2年ぶりに韓国人選手のアン・ソンジュが制した。アンは昨年のクオリファイで2位通過を果たした選手で、韓国ツアーでは07年、09年に賞金ランキング3位に入る実力を持つ。 そのアンが日本ツアーに興味を持ったのは、08年の1月に冬季キャンプとして宮崎県で合宿を行ったときに、日本食を食べて気に入ったのがきっかけ。そして、日本のことに詳しい申智愛に、日本ツアーはギャラリーが多くて楽しい、プレーに集中できるから良いなど情報を聞き、日本行きを決意した。 この日、最終18番のグリーンサイドには、アンの優勝をお祝いしようと申が待機してい...
2010/03/06GDOEYE

待ちに待った大物選手が初の予選突破!

国内女子ツアー開幕戦「ダイキンオーキッドレディス」は、予選2日間を終えて通算3オーバーまでの60名が予選通過を果たした。その中に、プロ9年目の紫垣綾花(しがきあやか)の名前が入っている。紫垣は、2002年にプロテストに合格したが、その後はほとんどレギュラーツアーに出ることもなく、過去5試合全て予選落ちとなっていた。したがって、この日予選通過が決まったため、最終日に棄権や失格がなければレギュラーツアーでの初賞金を掴むことになる。 紫垣の名を聞いたことがないゴルフファンも多いとは思うが、彼女は熊本県のゴルフブーム火付け役の一人なのだ。不動裕理が2000年から6年連続で賞金女王を獲得し、その後は古閑...
2010/03/05GDOEYE

憧れの先輩の前で単独首位に立った森田理香子

国内女子ツアー開幕戦「ダイキンオーキッドレディス」は、宮里藍の凱旋出場という話題もあり、多くの注目を集めている。しかし、話題としてはそれだけではない。国内ツアーの開幕戦ということで、昨年日本ツアーを盛り上げた賞金ランキング上位の横峯さくら、諸見里しのぶ、有村智恵などの仕上がり具合や、今年から日本ツアーに参戦する海外出身のルーキーたちの実力など。その中で初日に5アンダーをマークして単独首位に立ったのは、プロ2年目のシーズンを迎えた森田理香子だった。 昨年から本格的にツアーに参戦する森田は、シーズン序盤に6試合連続予選落ちという苦い経験をした。ところが、その後に19試合連続予選通過を果たし、その...
2010/03/04GDOEYE

三塚優子「飛ばしだけではない!今年は小技で魅せます」

2010年の国内女子ツアー開幕戦「ダイキンオーキッドレディス」で、大会連覇を狙う三塚優子が「自信ありますよ」と、堂々の優勝宣言を行った。昨年は2日目に単独首位に立つと、最終日はスコアを伸ばすことは出来なかったが、2位との2打差を守りきってツアー3勝目を果たした。 その後は優勝を果たすことは出来なかったが、賞金ランキングでは自己最高の5位となった。三塚といえば、ドライバーでの豪快なショットで定評があるが、今年は小技でも魅了したいという。そのきっかけとなったのが、昨年米ツアーのクオリファイへの挑戦だった。 最終予選会まで進んだ三塚だが、フロリダ州デイトナビーチのLPGAインターナショナルのチャンピ...
2010/02/25GDOEYE

宮里藍が行うリアクション練習とは?

米国女子ツアー第2戦「HSBC女子チャンピオンズ」初日、首位と1打差の3アンダーという好スタートを切った宮里藍に、早くも2週連続優勝の期待は高まる。順位だけを見れば絶好調に思える宮里だが、この日のラウンド中、実は何度か狙いとは違うショットもあった。 例えば、6番のドライバーでのティショットは右のバンカーに掴まってしまい、9番パー5の第2打は、3Wで明らかなダフり(結果的には真っ直ぐ転がって、花道の絶好の位置まで達したが…)。その2つのショットに共通していたのは、直後のリアクション。共に笑顔を見せたのだ。 その事を宮里に聞くと、「練習していますからね」と得意顔。確かに、ミスショットをしても気持...
2009/06/21GDOEYE

国内女子最終日/再三の予定変更に振り回される人々

国内女子ツアー「ニチレイPGMレディス」は、単独首位に横峯さくら、2打差で有村智恵、さらに1打差で追う古閑美保の3人が最終組でラウンドすることになり、朝から多くのギャラリーが会場に詰めかけた。しかし、天候はあいにくの大雨。トップ組が2番ホールのティショットを打った段階で中断となった。 気象予報では、午前中は土砂降りの状態が続くと出ている中での7時30分の予定通りのスタートだったが、この時点で「本当にできるの?」と頭を傾げる関係者も多かった。7時50分の中断後、9時10分に再開予定となり、トップ組の北田瑠衣、福田裕子、近本英恵の3人はクラブハウスで待機していたが、8時50分に近本は2番のフェア...
2009/06/20GDOEYE

有村智恵が最年長!? 平均年齢20歳の最終組

国内女子ツアー「ニチレイPGMレディス」の2日目。9時52分に1番ホールからスタートしたこの日の最終組は、5アンダーの首位タイで並んだ有村智恵、新井麻衣、森田理香子の3人だった。 有村が1987年11月生まれの21歳。新井は1988年11月生まれの20歳。そして、森田が1990年生まれの19歳。年々若い世代の選手が台頭してくる女子ゴルフ界だが、優勝を争う最終組の平均年齢が20歳というは、珍しいことだ。 ジュニア(小学生から高校3年生まで)時代から試合に出場している3人なので、当然良く知った同士なのだが、実はこの3人、そのジュニア時代に同じ組でラウンドをしたことがあると新井が打ち明けた。しかし...
2009/07/17GDOEYE

自信に溢れるアマチュアの藤本、でも遼くんには…

今週の国内女子ツアー「スタンレーレディス」には、5人のアマチュアが参戦。初日、その中で最上位に立ったのは、1アンダーの17位タイ発進とした藤本麻子(19)だ。今月28日(火)にはプロテストを控えており、今週が大一番までの最後の競技となる。 数々のジュニア競技や国際競技でその名を馳せ、今年のプロテストでもトップ通過の大本命。その逸材が、さらに自信を深める成績を次々と収めている。6月の「日本アマチュア選手権」で、悲願のアマ日本一のタイトルを獲得。さらに、6月末開催の4日間競技「台湾アマチュアゴルフ選手権」でも優勝を遂げ、2カ国でアマ最高峰のタイトルを手にした。 特に「台湾アマ」に関しては語気を強...