2002年 全米プロゴルフ選手権

J.レナードが単独首位。タイガーは5打差の4位タイ。

2002年 全米プロゴルフ選手権 3日目 ジャスティン・レナード
メジャー2勝目に王手をかけたジャスティン・レナード

金曜午後6時から土曜午前6時までの12時間に3インチの降雨量を記録したヘイゼルティンナショナル。コースはすっかり水浸しになり、午前7時30分から予定されていた消化ラウンド(第2ラウンドを終了できなかった選手のみ)の再開は午前9時15分までずれ込んだ。

その消化ラウンドだが、16番ホールからの3ホールを消化した伊沢利光は18番ホールをボギーとし、トータル1オーバー、27位タイで第2ラウンドを終了。4ホールを残していた片山晋呉は16番ホールでダブルボギーを叩き、通算8オーバーで予選落ちしてしまった。一方、タイガー・ウッズは18番ホールで左のフェアウエイバンカーにつかまりながらもバーディをもぎ取り、トータル4アンダー、6位タイへ順位を上げた。単独首位だったフレッド・ファンクはスコアを1つ落とし、R.グーセン、J.レナード、M.カルカベキア、R.ビームと並ぶ首位タイで第3ラウンドに突入した。

ムービングデーと呼ばれる土曜日、首位タイの5人の中から飛び出したのはジャスティン・レナードだった。前半を1バーディ、1ボギーで回ったレナードは、後半に入ると10番ホールですぐさまバーディ。15番ホール(パー5)では、「風の向きがどんどん変わる。ジャスティンなんか、ほとんど2オンしそうになっていた」と丸山が驚くほど飛距離が出て、このホールをバーディ。続く最難関16番ホールでもバーディを決め、今日3アンダー69、トータル9アンダーで単独首位に立った。

2002年 全米プロゴルフ選手権 3日目 リッチ・ビーム
好調なリッチ・ビームは逆転でメジャーを掴めるか!?

「正直なところ、昨夜の雨でコースは本来より少し易しくなっていたと思うけど、それでもチャレンジングな1日だった。僕はこれまでメジャーで優勝もしているし、ぎりぎりで勝ちを逃したこともある。すでにコインの両面を知っているわけだけど、明日はいいゴルフを心がける以外にはない。今週はずっと守りのゴルフをしており、明日もそのスタイルを変える必要はないと思う」。

単独2位でフィニッシュしたのはリッチ・ビーム。バーディ発進したビームは、11番ホールのバーディで通算スコアを8アンダーまで伸ばし、首位の座を守り続けていたが、14番ホール、17番ホールで痛恨のボギー。しかし、18番ホールはうまくパーセーブしてギャラリーから大きな拍手を浴びた。今日イーブンパー72、トータル6アンダーは立派なプレーぶり。ビームから1打差の単独3位にはフレッド・ファンクがつけている。

フロントナインをすべてパーで耐えていたタイガー・ウッズは11番ホール(パー5)で2オンに成功。イーグルパットはカップに届かなかったものの、バーディで5アンダーへとスコアを伸ばし、そこからの猛追が期待された。しかし、15番ホールのパー5は3オン2パットのパー。16番ホールはグリーン左の崖下から寄せワンでパーセーブ。最終ホールはティショットを大きく右に曲げ、今日唯一のボギーを叩いてイーブンパー72でフィニッシュした。

「タフなコンディションだった。風はあらゆる方向から吹いてくるし、木の周りでは風が巻いていた。スタート前に、このコンディションだったら今日はイーブンパーか、あるいはアンダーが出せれば、それだけですごいスコアになるだろうと思っていた。そして僕は実際、イーブンパーで回ったよ」。トータル4アンダー、4位タイはトップのレナードから5打差である。ちなみにタイガーは、これまで達成したメジャー8勝すべてにおいて、単独首位あるいは首位タイで最終日を迎えており、追い上げてメジャーに勝ったことはない。果たして、明日はどうなるか。

2002年 全米プロゴルフ選手権 3日目 伊沢利光
伊沢は中盤スコアを伸ばしたが、16番で痛恨のトリプルを叩いた。

日本勢で予選を通過したのは伊沢利光と丸山茂樹の2人のみ。伊沢はフロントナインが1バーディ、3ボギーの38。後半は14番ホール、15番ホールを2連続バーディとして取り戻したが、続く16番ホールでは第2打をグリーン左サイドの崖下へ。そこからのアプローチを2回連続失敗したトリプルボギーが悔やまれる。今日75、トータル4オーバー27位タイで終了した。「あの一発で沈みました。(ボールが崖下に)よく止まってたなあ。(アプローチの)1発目は下がグジャグジャのところで、ヒザぐらいまで草が生えていた。2発目はぎりぎりに落とそうと思ったら‥‥。仕方ないですね。でも、風はほとんど計算通りだった。明日は風次第です」。

丸山茂樹は前半(バック9)をすべてパーでしのぎ、我慢のゴルフを続けたが、折り返し後の2番ホールでダブルボギー。次ホールですぐさまバーディと取り返したものの、7番ホール、9番ホールとボギーが続き、今日75、トータル7オーバー48位タイで3日目を終えた。「しょうがないです。風は毎日違うし、これだけ吹いたら、ちょっとやそっとじゃうまくいかない。でも、明日もがんばります」と語ったが、その表情には疲れが覗いていた。

今日、第3ラウンドの平均スコア75.87は全米プロ史上最多記録。この数字を「今日のパー」と考えれば、レナードの69は"7アンダー"にも相当する快スコア。伊沢と丸山の75は、ほぼ"パープレー"と言えるかもしれない。天気予報によれば、明日も強風が吹くそうである。

レポート&写真:BEYONDSHIP

2002年 全米プロゴルフ選手権 3日目 マーク・カルカベッキア
まだまだ優勝圏内。大ベテラン、復活なるか?
2002年 全米プロゴルフ選手権 3日目 ジャスティン・レナード
テキサス出身のレナードは、強風の下でこそ本領発揮!?
2002年 全米プロゴルフ選手権 3日目 タイガー・ウッズ
バーディパットが決まってくれなかった・・・
2002年 全米プロゴルフ選手権 3日目 フレッド・ファンク
ファンクへのギャラリーの声援は、異常なくらい大きい。
2002年 全米プロゴルフ選手権 3日目 丸山茂樹
難コースにてこずり、スコアを伸ばすことができなかった。
2002年 全米プロゴルフ選手権 3日目 練習場の水溜り
練習場に、巨大な水溜りが出現!
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