余裕の逃げ切りV! D.ラブIIIが全米プロにつなげた!!
米国男子ツアーの第31戦『ジ・インターナショナル』が、コロラド州キャッスルロックにあるキャッスルパインズGCで開催された。この大会は通常のストロークプレーではなく、ステーブルフォードポイント方式が採用されているため、守りのゴルフというよりは、イーグルやバーディを狙う攻撃的なゴルフが展開される。
初日に10バーディ、1ボギーでラウンドしたデービス・ラブIIIが、19ポイントを獲得し試合の主導権を握った。そして、2日目にはイーグルを3つも稼ぎ、2位以下に10ポイントのリードを奪った。この2日間の差が決めてとなり、最終的には46ポイントまで伸ばしたラブが、2位に12ポイントの大差をつけて優勝。1990年以来となる今大会2勝目をマークした。
最終日のラブはスタートの1番バーディの後、2番はボギー。3、4番で連続バーディを奪いどこまで伸ばすのか注目された。しかし、6番からはポイントを稼げず、16番パー3に続き最終18番でもボギーを叩いてしまった。フィル・ミケルソンとアーニー・エルスが持つ通算48ポイントという記録を塗り替えるチャンスではあったが、46ポイントで終了。ラブはこの勝利でツアー通算18勝、今シーズンの4勝目となった。
2位に入ったのは南アフリカのレティーフ・グーセンとフィジーのビジェイ・シン。メジャーチャンピオンたちが上位を占めた。そして、大会記録持つミケルソンとエルスも26ポイントをたたき出し6位に食い込んだ。
次週は今年最後のメジャー「全米プロゴルフ選手権」が開催される。今週、誰よりも正確なショットを放っていたラブが、97年以来6年ぶりのタイトル奪取に向け、最高の状態で乗り込む。今週の大会で上位に入ったメジャーチャンピオンたちや、今シーズンメジャー無冠のタイガー・ウッズも目の色を変えて臨んで来るだろう。