2019年 AT&Tバイロン・ネルソン選手権

終盤の難関パー3 “オーガスタ並み”の傾斜を読め

2019年 AT&Tバイロン・ネルソン選手権 事前 トリニティフォレストGC17番
激しく波を打つグリーン。ティショットの落としどころ、傾斜の読み方で結果が大きく左右される

トリニティフォレストGC 17番パー3(215yd)

1944年に始まった「AT&Tバイロン・ネルソン」はテキサス州ダラスで行われる伝統のトーナメント。2018年から会場をトリニティフォレストGCに移して開催されています。14年にできたばかりのコースですが、米国内では一風変わったリンクスを思わせるつくりで、これまでの会場とは一線を画すものになりました。

終盤の17番(パー3)は215ydとしっかり距離があるだけでなく、難しさがふんだんに詰まっています。ティから2ydとわずかに打ち上げのホールの特徴は、何といってもグリーンの傾斜の大きさにあります。

2019年 AT&Tバイロン・ネルソン選手権 事前 トリニティフォレストGC17番ホール
右ドッグレッグのような終盤のパー3は本当にやっかい

まずはフロントエッジの少し手前から、グリーンになだれ込むように下るひとつ目の傾斜があります。カップがグリーン手前に切られた時は、このラインを使って寄せていくのが理想ですが、風の向きと強さでジャッジが大変悩ましくなります。

ふたつ目の傾斜は、このコースで一番大きいといっても過言ではありません。グリーン中央部分を左右に走る壁のような山があります。ここから前後に流れる傾斜は「マスターズ」会場のオーガスタナショナルGCのグリーンに引けを取りません。ティショットではピンの位置によって、この山を越えるか、越えないかでパットの難易度が天と地ほど変わってくるでしょう。

グリーンのバックエッジも壁のように盛り上がっており、ショットが万が一この“最後の砦”を越えてしまい、グリーンオーバーすると、大きなトラブルになる可能性があります。

2019年 AT&Tバイロン・ネルソン選手権 事前 トリニティフォレストGC17番グリーン
手前と奥に大きな面があるグリーン。奥にカップが切られた日は大変

波を打つように設けられたこれほどの傾斜ですから、パッティングはもちろん注目すべきポイントです。昨年大会で松山英樹選手は2日目に下りのスネークラインを鮮やかに沈めてバーディを決め、このパットがショット・オブ・ザ・ウィークに選出されました。当日のスポーツ番組では他競技も含めたスーパープレー10傑にも入ったんですよ。

優勝スコアは晴天が続けば、通算20アンダー近いのではないでしょうか。トリニティフォレストGCはダラスエリアの超がつくほどのプライベートコースのひとつです。木がなく、グリーン周りもラフがほとんどありません。アダム・スコット選手(オーストラリア)は「今週はフェアウェイからのアプローチと、バンカーショットの練習だけで大丈夫!」と話していたほどです。

そうであるからこそ、グリーンやその周辺の形状をしっかり把握しておく必要があります。ピンプレースによって”寄る場所”、”寄らない場所”の差が顕著になるので、マネジメントによってスコアに大きな差が出るはずです。(解説・進藤大典)

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