2013年 RBCヘリテージ

ショットメーカー優位 ハーバータウンを制すのは?

2013/04/16 16:39

By Rob Bolton, PGATOUR.COM Fantasy Columnist

「RBCヘリテージ」は、「マスターズ」を終えて移動してくる選手たちにとっては移動するのに易しい場所である。2011年にシーズン最初のメジャー大会から2週間後に開催されるという特殊なスケジュールで行われるまで、1983年以来ずっと、ヒルトンヘッドアイランドは「マスターズ」の次に大会が行われる地であった。

月曜日の日中の時点で、オーガスタナショナルでの順位表で25位以内に入っていた計34人のうちの14名が、今週のハーバータウンでの大会に参戦を表明している。彼等が考えているのは、この場所が「ショットメーカーパラダイス」であるということだ。ティショットが生命線であり、アプローチが得意なベテラン選手のボールストライカーたちは、このコースで成功する。「マスターズ」の流れが続く限り、この開催地は昨年に続き成功を収めるだろう。

最長7101ヤード、パー71のコースから想像できるように、ここでティショットの距離はあまり重要ではない。ハーバータウンは毎年、ドライバーの飛距離の短さがトップ10に入っている。2012年は277.8ヤードで4位。その一方で、昨年のフェアウェイキープ率64.94%は1992年以降最も低い数字だった。

昨年は陽気な天候の影響もあり、平均スコアは2005年以降最高の72.79だった。グリーンは平均で3700平方フィートなので、ハーバータウンはいつも低いパーオン率を記録するが、昨年の53.58%はここ7年で最も低いものだった。また、バーディチャンスがムダになった(逃した確率)16.93%も、やはり2005年以降で最低だった。

ハーバータウンは、必ずしもナイスショットの見返りに難しいことを求められるわけではない。2012年の57.80というスクランブル率は他の全コースと比較して平均的であった一方で、このコースでは1992年にデータを取り始めて以降最悪の数字であった。

木曜日は青空の下、開幕を迎えることができそうだが、金曜から土曜にかけては天候が荒れる可能性がある。強い風が吹き、気温は最高でも華氏70度代(70度=摂氏21度)くらい、乾燥の予報が出ている日曜日は華氏60度代(60度=15.5度)にまで下がるようだ。

<パワーランキング:RBCヘリテージ>

ブラント・スネデカー

先週の「マスターズ」でグリーンジャケットを逃した彼は、フォームが安定せず2ヶ月ほど週末のプレーから離れていた。54ホールを終えて首位にたっていたが、最終的には6位タイに終わっている。2011年の「RBCヘリテージ」優勝者。

■ ジェイソン・ディ(オーストラリア)

「マスターズ」では36ホール時点で首位をキープしていたが、最終的には3位。2011年には「マスターズ」で2位タイ、そして2週間後にハーバータウンで9位タイだった。2010年の大会では22位。スクランブル率で28位、総合32位に位置する。

ジム・フューリック

2011年の年間王者である彼は、直近9大会でトップ10に入ったのが、昨年の8位タイを含む6回。先の「マスターズ」では25位タイだった。フェアウェイキープ率は米国ツアーで7位、平均スコアでは27位。12戦連続で予選通過中。

ビル・ハース

ハーバータウンでの8回の大会出場は、印象に残らないようなものばかり(8回中3回の予選突破、25位以内に入ったことはない)だが、現在は波に乗っている。PGAツアーではトップタイとなる、スタッツ5項目でトップ10入りしており、また、グリーンズヒットでは6位につける。「マスターズ」ではパー4のスコアで20位タイをマークした。

ブー・ウィークリー

過去にハーバータウンで連続優勝を果たした3人の選手のうち、もっとも直近で達成した選手(2007年、2008年優勝)。2012年には6位タイを含め、15位以内に入ったのが過去3度。今シーズンは直近の8大会で予選を突破しており、プエルトリコで8位タイやタンパで2位などの成績を残している。

ビリー・ホーシェル

今回がハーバータウン初出場。米国ツアーでの21試合連続予選突破は1位。そのうち直近の2回はヒューストンでの2位タイと、サンアントニオでの3位タイ。ボールストライキングとパットのスコア貢献率では23位にランクされている。

ルーク・ドナルド(イングランド)

今年出場した5試合はすべて予選突破、うち1試合は15位に入っている。「マスターズ」では25位タイ。2009年から2011年のハーバータウンでは2位タイ、3位タイ、そして単独2位という成績。この大会での過去通算獲得賞金は7位で、優勝していない選手として最高額だ。

マット・クーチャー

「マスターズ」では好不調が激しく8位タイ、今シーズン4度目のトップ10入りとなった。グリーンズヒットでは17位タイ、スクランブル率は10位タイをマークした。ハーバータウンでは過去7回予選を突破しており、そのうち4回はトップ25に入っている。

ブライアン・デービス(イングランド)

過去に5回2位になっているが、2010年のプレーオフでの18番ホールでは、グリーン横にある池で触れてはいけないルースインペディメントに触れてしまいペナルティを受け、その大会は終了となってしまった。以降、この地では2回トップ25に入っている。ここ最近は、ヒューストンで6位タイ。

チャーリー・ホフマン

今週の期待度がとても高い選手。この大会の前に参加したTPCサンアントニオでは3位タイ、パットのスコア貢献率は9位をマーク。昨年の「RBCヘリテージ」では8位タイ、GIRは7位タイだった。

スチュワート・シンク

「マスターズ」では25位タイ。25位以内に入ったのは4度目で、昨年2012年の成績と並んだ。2週間前のヒューストンでは6位タイ。直近のグリーンヒットは27位、平均スコアは44位。ハーバータウンでは、2000年と2004年に優勝している。

アーニー・エルス(南アフリカ)

「マスターズ」では13位タイで、今シーズン最高の成績となった。パット数とパー5ホールでの平均スコアがトップ。ハーバータウンでは、過去2大会で予選落ち。過去に通算13大会に出場し、トップ10に入ったのが7回。

ジェイソン・ダフナー

「マスターズ」では20位タイ、パーオン率は6位、パット数は16位を記録。米国ツアー総合でのGIRは33位、平均スコアは65位。過去2回のハーバータウンでは、25位以内に入っている。

グレーム・マクドウェル(北アイルランド)

「マスターズ」では予選落ちをしたが、今シーズンは出場6回のうち4回予選突破し、うち3回はトップ10入りしている。フェアウェイキープ率は10位、パットのスコア貢献率は13位、スクランブル率は1位、そして平均スコアは16位をマークしている。

ウェブ・シンプソン

昨年の春以来の連続予選落ちと、ややスランプに陥っている。昨年は「全米オープン」で優勝。ハーバータウンでは、過去3大会のうち2大会で14位タイ。

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