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2019年 ザ・メモリアルトーナメント
期間:05/30〜06/02 場所:ミュアフィールドビレッジGC(オハイオ州)

松山英樹「2年ぶり」の優勝争いへ チップインで8バーディ締め

◇米国男子◇ザ・メモリアルトーナメント 3日目(1日)◇ミュアフィールドビレッジGC(オハイオ州)◇7392yd(パー72)

周囲にギャラリーを収めた円形劇場の真ん中で、渾身のガッツポーズが飛び出した。最終18番、松山英樹はムービングデーの爆発をチップインバーディで締めくくった。3アンダー25位から8バーディで今季ベストの「64」をたたき出し、通算11アンダーの3位タイに浮上。2シーズンぶりのツアー6勝目、5年ぶりとなる大会2勝目をかけて、首位とは4打差で最終ラウンドをティオフする。

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奪ったバーディは2日続けて8つ。ただし、2ボギー2ダブルボギーをたたいた前日とは違い、この日は一度もスコアを落とさなかった。前半に3日続けて5番(パー5)から3連続バーディ。6番では残り150ydの2打目を8Iでピン直撃のスーパーショットを披露した。

予選ラウンド両日でボギーとしていた続く8番(パー3)をパーで切り抜け、後半インも危なげないプレーを続けた。「細かいミスはいっぱいありますけど、でもやっぱり大きなミスをしていない。そういう意味で今日は良かった」。17番は3Wでの第1打をミスした後、カラーから3mをパターでねじ込み、次の最高のフィニッシュにつなげた。

18番、ピンが近いサイドの右ラフからの3打目はチップインを狙ったわけではなかった。「ライが良かった」反面、警戒すべきポイントがいくつもあった。松山のポジションからピン奥にかけては急激な下りのライン。「ちょっとでも強いと、“おとといのアダム”みたいになってしまう。それだけは避けたいと思っていた」。予選同組だったアダム・スコット(オーストラリア)は初日、第3打がグリーン手前の傾斜で花道まで転がり落ちていた。

さらに、長いラフに浮いたボールの「下を(クラブ)がくぐるのが怖かった」という。LWでの最高のコンタクトは、最高の結果を生んだ。「うまく打つことができたと思って、『寄ったな』と思ったら入ってしまった(笑)。早藤(将太キャディ)が『入れ!』と言ったので、ラインに乗っているのか…と思って」。左手でクラブを青い空に突き上げてから、右手を力強く振り下ろす。「感情が久々に出たんじゃないですかね」と照れ笑いした。

3日間のストローク・ゲインド・ティ・トゥ・グリーンは「+10.445」で全体2位、平均パット「1.585」は1位とショット、パットともに高水準の数字を残している。それ以上に、ラウンド中に傾きかけた態勢を整える粘り強さが帰ってきた。「悪いなりにまとめられた。自分のいい時に近いゴルフができた」という実感がある。

長らく待ち望んでいたタイトル争い。首位と4打差以内で最終ラウンドを迎えるのは昨年9月の「BMW選手権」以来だが、本人の感覚で最後にその緊張感を味わったのは2シーズン前、2017年「全米プロ」が最後だという。トップ3で54ホールを終えたのは当時以来だ。「(優勝争いは)2年ぶりくらいなんで。どういうふうに、自分の気持ちが高ぶるかも分からない。楽しみだなと思います」

インタビュー、サインを終え、きょうもすぐに練習へ。「あしたは大事な一日。久々なので、スイングにしても、アプローチにしても、パターにしてもミスも出ると思う。どれくらいの幅なのか確認したいし、それを結果につなげられるようにしたい」。最終日は最終組のひとつ前から逆転を狙う。強豪ぞろいのリーダーボード。上位9人で大会の歴代チャンピオンは、松山しかいない。(オハイオ州ダブリン/桂川洋一)

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