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岩田寛「やる気」との向き合い方 後半挽回で予選通過

プエルトリコのココビーチゴルフ&CCで開催中の米国男子ツアー「プエルトリコオープン」で、岩田寛が2試合連続の決勝ラウンド進出を果たした。2日目に3アンダーの16位から出て、一時は予選通過圏外に後退しながら後半に挽回。3バーディ、4ボギーの「73」で回り、通算2アンダーの40位タイで週末を迎える。

傘をたたんだ途端に強い雨。午前11時50分にスタートした岩田の序盤戦はその繰り返しだった。突風が吹きつける難コンディション。とはいえ、ショットの乱れは自身の不調によるという。「調子がまた元に戻った。朝から良くなくて、イライラした」

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ティショットが右に飛び出すシーンが相次いだ。前半13番では左からの風にもあおられて、右サイドのウォーターハザードにつかまりボギーが先行。初めてフェアウェイキープに成功した15番(パー5)の1Wショットも吹け上がって距離を稼げなかった。続く2打目でも1Wを振ったが、前方の木に進路を阻まれ、結局4オン2パットのボギー。2つスコアを落として折り返した。

平穏を取り戻したのは予選カットラインとの戦いに直面した後半戦。1番、右の木々の間から2打目を放つと、フォロースルーで5Iが太い幹を叩き、スチールシャフトが折れた。このホールをボギーとして、予選通過圏外の通算イーブンパーに後退したが、懸命にこらえて続く2番(パー5)ですぐにバーディを奪い返した。

3番のティショットで1Wを強振した。左サイドに池があり、前日はUTで確実に刻んだホール。「風が真後ろからだったし、いろいろ考えた結果、1Wが一番いいと」。開き直りではなく、冷静に判断して積極策を採った。残り62yd地点のフェアウェイに運び、SWでピンを攻めて2連続バーディを決めた。

続く4番ではフェアウェイバンカーからの2打目をフェアウェイにレイアップし、残りは95yd。これを再びSWでピンそば1m以内につけてパーを拾った。「カットラインは(1打余裕のある)1アンダーでしたけど、1つ落とすとガタガタっといくと思っていたんで。ボギーは打てないなと思っていた」と、最後まで丁寧なプレーを続けた。

つかみかけたショット復調の兆しは、また手から離れてしまったという。だが「怒りを通り越して、だいたいいつもやる気がなくなるんですけど、そこを我慢して集中できた」と言った。「やる気を失くすのって、簡単なんですよ。それでも一生懸命やるということ、一生懸命やってミスすること。それはツライんですけど、やっていかないといけないと思いました」。周囲に潜在能力を認められながら、待望の初勝利を日本で手にしたのはプロ11年目だった。海を渡った岩田の戦いぶりには、日々成長がある。(プエルトリコ・リオグランデ/桂川洋一)

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