GDO編集部が選ぶ 2013年海外男子ツアー10大ニュース
石川遼の米国男子ツアー本格参戦に始まり、井戸木鴻樹の快挙、松山英樹の活躍と、2013年は男子ゴルフの興味が大きく海外へも向けられました。メジャートーナメントは今年も最後まで目が離せない展開の連続。苦労を重ねてきたヒーローたちがステップを踏んだ瞬間が多くみられましたシーズンでもありました。
今年、GDOが配信した全ての記事をもとに、編集部が2013年海外男子ツアーの10大ニュースを選出。世界各地から発信された注目情報を一気に振り返ります。
■ ■■第1位■■■
日本が誇るプロ1年生は、海外メジャーの舞台でもその強さを存分に見せつけてくれました。松山英樹は6月の「全米オープン」で10位に入ると、翌月「全英オープン」では6位フィニッシュ(3日目には不可解な?ペナルティも課せられたのに…)。夏場には米ツアーのシード権も獲得し、年明けからの戦いへの期待は高まるばかりです!
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■ ■■第2位■■■
日本ゴルフ界の歴史が動いた5月の「全米シニアプロ選手権」。井戸木鴻樹が男子では日本人史上初となるメジャートーナメント制覇を成し遂げました。ライバルたちに飛距離でいくら引き離されようとも、長年積み上げてきた日本式、井戸木式のプレーで見事な優勝。会見で口にした“First time, America”の言葉も外国人たちを大いに驚かせました。
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■ ■■第3位■■■
年間5勝を挙げたタイガー。しかし今年も圧倒的な強さを誇示する一方で、メジャータイトルへは手が届かず、「マスターズ」ではルールトラブルで騒動となりました。終盤戦「ザ・バークレイズ」での、背中の痛みで崩れ落ちたシーンも印象的。最終戦でH.ステンソンに逆転され、フェデックスカップレースではまさかの2位に。なんだ、結局“主役”なのか。
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■ ■■第4位■■■
雨模様の「マスターズ」最終日の午後は、リーダーが激しく入れ替わる接戦。それを制したのはA.スコットでした。若き逸材として名を馳せながらも、大スランプを経て見事復活。A.カブレラとのプレーオフを制して自身初のメジャー制覇を遂げ、オーストラリアに初のグリーンジャケットをもたらしました。
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■ ■■第5位■■■
前半戦は「マスターズ」もギリギリで出場権を掴む位置にいたH.ステンソン。終盤戦に一気に勢いづき、米ツアーではプレーオフ2勝でフェデックスカップ王者に。そして欧州ツアーでも最終戦を制して賞金王の座をゲット。“W賞金王”はL.ドナルド、R.マキロイが達成しましたが、米年間王者とのダブルタイトルは史上初となりました。
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■ ■■第6位■■■
ミュアフィールドでの戦いを制したのはP.ミケルソン。最終日は首位と5打差からのスタートでしたが「66」をマークして逆転勝利を飾りました。メジャーで手にしていないのは、いよいよあとひとつ、2位フィニッシュばかりの「全米オープン」のタイトルだけ。来季からはキャリアグランドスラムへの注目が一層大きくなります。
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■ ■■第7位■■■
松山英樹は13年シーズン、わずか7試合の出場で105位相当の賞金を獲得しツアーカードを獲得。一方、本格参戦1年目の石川遼はレギュラーツアーで苦しみましたが、崖っぷちのウェブドットコムツアーファイナルズで巻き返しました。秋に開幕した新シーズンでは既に2人ともトップ3フィニッシュを飾っており、新年からのプレーが楽しみです!
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■ ■■第8位■■■
昨年秋の「アジアパシフィックアマチュア選手権」で松山英樹の3連覇を阻んだ、グァンがその先に続く「マスターズ」でローアマチュア賞を獲得。2日目にはスロープレーでペナルティを受けながらも予選を突破、14歳の快挙に世界が驚きました。「PGAツアー・チャイナ」の発足も間近な中国ゴルフ界。逸材はまだまだ出てきそうです。
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■ ■■第9位■■■
中長尺パターの一部を体に固定するパッティングスタイル(アンカーリング)を禁止する新ルールの話題が持ち上がったのは2012年。今年はいよいよ世界ツアーを巻き込んで議論が行われ、2016年1月から施行されることが正式決定しました。一時は禁止に反対したPGAツアーが“最後の砦”となっていましたが、R&A、USGAに従う結果となりました。
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■ ■■第10位■■■
2012年までにメジャー2勝を挙げたマキロイの新たな契約先はナイキゴルフ。タイガー・ウッズとのテレビCMも話題を呼びました。コースでの戦いは、開幕から苦しいものが続きましたが、自身の今季最終戦、12月のオーストラリアでの「エミレーツ オーストラリアオープン」で逆転優勝。2年目のスタートは間もなく。真価が問われます
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