83歳のミスター・パーマー。その存在感に陰りはない

21日に（木）にフロリダ州のベイヒルクラブ＆ロッジで開幕する米国男子ツアー「アーノルド・パーマーインビテーショナル」。大会ホストである王様アーノルド・パーマーが20日（水）、開幕前日恒例の会見に出席した。

83歳のパーマーは、現在の世界ランキングトップ、ロリー・マキロイ（北アイルランド）の昨年大会に続く欠場に、残念そうな表情を浮かべた。一方でタイガー・ウッズの復調を「これまで見てきた中でも、今は本当に素晴らしく見える。スイング、姿勢、態度は今までよりもずっと良い。ルーキーだった彼と、初めてオーガスタでプレーした時を思い起こさせてくれるよ」と絶賛。ジャック・ニクラスのメジャー最多優勝記録、通算18勝の更新の可能性についても「彼は自分を研鑽し続けなくてはいけない。それを成し遂げるためには精神面においても（高いレベルを）キープすることが必要」と話した。

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一方で混迷を極める、中長尺パターのアンカリング問題の騒動については苦言を呈した。先月、米国PGAツアーはティム・フィンチェム会長が、USGAとR＆Aが主導するアンカリング禁止に対し、反対の意を表明。一方で欧州ツアーは“支持”の考えを改めて発表するなど、世界の各連盟、機関によって意見が異なっている。かねてから中長尺パターの使用自体に反対のパーマーは「ゴルフゲームがここまで発展してきた理由に、アマチュアもプロも同じルールの下でプレーしてきた事実がある。これは非常に、非常に重要なことだ。未来の成功も、それにかかっている」とした。

ところで日本男子ツアーはというと、まだ正式な決定事項は無い段階。関係者は「マスターズ期間中に行われる各ツアー（フェデレーション）の会議で、何かしらの方向性が出てくるかもしれない」と話している。（フロリダ州オーランド／桂川洋一）