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片山晋呉「7度目の挑戦」/マスターズ

片山晋呉とマスターズ 6度の対話により導かれた答え

片山晋呉が初めて「マスターズ」への出場を決め、オーガスタの地を踏んだのは2001年。
「小さい頃からの夢舞台に立てたのが嬉しかったですね」と、当時の胸躍る心境を振り返った。
「世界中の強いプレーヤーたちが、ここで優勝することを夢見ています。
その中の一人として出場できることが、ゴルファーとして幸せなんです」。

それから7年の時を経た2008年。
片山は、「マスターズ」に7度目の出場を果たす。
オーガスタへの挑戦も過去6回を数え、通常ならば出場ごとに攻略ルートや使用した番手などのデータを蓄積し、コースマネジメントは洗練されるものと考えてしまう。
しかし、オーガスタは刻々とその姿を変えている。

2002年に305ヤード、2005年にも155ヤードも距離が増し、総ヤーデージ数は初出場時の2001年から460ヤード増の7,445ヤードに。
片山も「今は大改造をしてしまって、全然違うコースになってしまった」と印象を語る。
大改修直前の2001年にオーガスタを経験できたことについては、「オリジナルのオーガスタでプレーできたことは、今思えば感動的なこと」と振り返った。

平均ドライビングディスタンス283ヤード前後の片山にとって、コースの延長化は歓迎し難いこと。
パワーヒッター揃いの強豪勢の中にあっては、飛距離不足がウィークポイントである点は否めないだろう。
自身も、「優勝するために足りないものは、あと身長5センチ、体重10キロ、飛距離17ヤード」、即ち平均300ヤードの飛距離が必要であると認めている。しかし、国内においても決して大柄ではない片山が、日本ツアーで3年連続賞金王を獲得できた最大の強みは、正確無比を誇るショットの安定性があってこそ。
「マスターズ」を制するに当たり、己の中で条件を満たしている部分は何かとの問いに、片山はこう答えた。

「ボールを打つ技術は『マスターズ』でも通じると思っている」。

さらに、ただ指をくわえて己の飛距離不足を憾んでいるわけではない。
「ドライバーのキャリーが欲しいので、クラブの長さを47.5インチにした」と、飛距離アップを狙い“マスターズ仕様”のドライバーで臨む構えだ。
さらに、早くてうねりの強いグリーンを想定し、「5ヤードの距離から(5ヤード、4ヤード、3ヤード・・・と)1ヤード刻みでアプローチし、細かい距離感を養っている」という。

今年の目標を「今までの最高順位、27位(2006年)を超えること」と、打ち立てた片山。
スコアメイクのポイントとなるホールについては、「1番(パー4)、2番(パー5)、3番(パー4)。
この3ホールをパー、バーディ、パーで切り抜けられると、アウトコースが楽になる」と明かした。
特に強調したのが、「多くの選手が口を揃えて言うように、1番ホールが肝心。
セカンドショット残り190~200ヤードの打ち上げを、(砲台状の)グリーンに止めなきゃいけない」という、オーガスタの中でも悪名高き1番ホール。
この3ホールを理想的な形で乗り切ることができれば、片山の快進撃も見えてくるかもしれない。

片山晋呉 マスターズ過去の成績

2007年 +16 44位タイ
2006年 +4 27位タイ
2005年 +6 33位タイ
2003年 +8 37位タイ
2002年 +6 65位タイ(予選落ち)
2001年 +4 40位タイ

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