初日から首位を独走。中には初日の5ホール目の時点ですでにタイガーの優勝は決まっていたという解説者もいた。実際、史上最も厳しいコースで行われた全米オープンは多くの選手達を苦しめ、さらに悪天候が難易度の変化に拍車をかけた。タイガーでさえ、「毎日別のコースでプレーしているようだった。状況の変化に負けない戦略を立てるのが大変だった」と語ったこの4日間。ミケルソンも素晴らしいプレーで追随したものの、2冠に狙いを定めたタイガーを止めることはできなかった。

タイガー・ウッズ（優勝記者会見）
「メジャー8勝目をみんなが称えてくれるのは嬉しいけど、キャリアはこれからも続くのです。僕はまだ26歳です。これからも更に上を目指して向上したいと思います。僕ら選手の夢はメジャーにあります。子どもの頃からの夢である、メジャーの最終日に最終組で優勝争いをする。その夢をひとつずつ実現させようと努力しているのです。シーズン最初の2メジャーを取れたことは本当に嬉しいです。シーズン後半3つを連覇したことはあるけど、やっぱりシーズン初めに調子をピークに持っていくのは難しい。またこの優勝をニューヨークが誇るパブリックコースで成し遂げられたことがさらに特別なものにしてくれていると思います。昨年の同時多発テロ以降、多くの悲しみを強いられてきたニューヨークでの素晴らしい大会に優勝できたことを誇りに思います」。

• 全米オープン最終日