「後半は特にもったいない」 松山英樹は好機を生かせず
◇米国男子プレーオフ第1戦◇フェデックスセントジュード選手権 2日目(14日)◇TPCサウスウィンド(テネシー州)◇7288yd(パー70)
思わず天を仰いだ。最終18番、松山英樹の下り2mのバーディパットが一筋、カップを逸れた。3バーディ、3ボギー「70」と伸ばせず、1差6位から7打差14位に後退。「良くない日もあるんで、明日良くなるように調整したい」。悔しさをぐっと飲みこむように、落ち着いた口調で気持ちを切り替えた。
前半を1オーバーで折り返したが、後半にかけて流れを作りかけた。12番で軽いフックラインの12mのバーディパットを沈め、続く13番ではフェアウェイからピン手前1.2mに寄せてスコアを伸ばす。バックナインで6バーディを奪った初日の再現を思わせる兆しは確かにあった。
ただ、そこから流れを引き寄せきれなかった。4番(パー3)、15番と5m前後のバーディパットが決まらず。するとパー5の16番で望まぬ結果に見舞われる。グリーン右奥から打ち上げの繊細なアプローチをピンに当てる一打で1.2mに寄せながら、バーディパットがカップ右ふちをなめた。
続く17番では、第2打がバンカーにつかまった後の2mのパーパットを決められずにボギー。ショットで好機を作っているからこそ、グリーン上のわずかなズレが響いた。「後半は特にもったいないところが多かった」と受け止めた。
予選ラウンドは、2024年大会を制した際に優勝争いを演じたビクトル・ホブラン(ノルウェー)と2人一組で回った。第1ラウンドは一時6打差をつけられながら、終盤で追い上げ2アンダー17位だったホブランより上位の4アンダー6位フィニッシュしていた。しかし、この日6つ伸ばす相手に対し、苦しい1日となった。もちろん、同組の選手を意識するものではない。それでも、「自分がもう少し流れ良くプレーできたらという感じだった」と言った。
ホールアウトすると、前日と同じように練習場へ向かった。最高気温37℃。熱風が吹き付ける中でも黙々と球を打ち込み、週末の戦いに備えた。(テネシー州メンフィス/中村文香)