出だし4ホールで3ボギーから…松山英樹はベタピンバーディの9番で息を吹き返す
◇メジャー第3戦◇全米オープン 初日(18日)◇シネコックヒルズGC(ニューヨーク州)◇7440yd(パー70)
日本人単独最多となる14年連続14度目の「全米オープン」は不穏な出だしだった。早朝の濃霧による中断でティオフが2時間遅れた松山英樹は1番でいきなりピンチを招いた。砲台グリーンの奥にピンが切られたスタートホールで、フェアウェイからの2打目は強い警戒心を示すように左手前のガードバンカーに入った。2mほどのパットがカップの右を抜けてボギーが先行した。
予報通りの強風が吹き、その対策の一環として全米ゴルフ協会(USGA)が合間に散水を行うなどしたグリーンのコンディションはいくらかソフトになったとはいえ、やはりタフなコース。最初の4ホールで3つのボギーが重なった。
2オンした5番(パー5)でバーディを奪い返そうとも、ひと息つけるはずがない。6番、7番(パー3)、8番と立て続けにガードバンカーからのショットを強いられた。前半だけでグリーン周りのバンカーから打つシーンが5ホールもある中で必死にゲームを組み立てようとしていた。
ラウンド中に開けた引き出しがハマる気配を漂わせたのが9番。うねりのあるフェアウェイへ真っすぐ飛ばした1Wショットからすぐに目線を切って手応えをにじませた後の2打目は、見えないグリーン面に完璧な距離感で打ち上げるベタピンバーディとなった。
左足上がりのライからのセカンドを果敢に突っ込んだ後半14番はキャリーでピンを越え、厄介な奥のエリアにこぼす珍しいミス。それでもアゲンストの風も助けになったチッピングをしっかり寄せて切り抜け、再び2打目をピンに絡める15番のバーディにつなげた。
右サイドのネイティブエリアからの3打目が傾斜で戻って転がり落ちた16番(パー5)でこの日6度目のガードバンカーへ。1.8mほどのシビアなパーパットを残し、合計21ホールの戦いになる2日目にプレーを持ち越した。
16ホールを消化したウィンダム・クラークが6アンダーと抜け出しかけているものの、ラウンドを完了していない選手も含めて7人が並ぶ2位グループとは3打差につける。優勝スコアが通算1オーバーだった8年前のシネコックヒルズGCとは大きく異なるコンディションでも、持ち前の対応力で上位を追う。(ニューヨーク州サウサンプトン/亀山泰宏)