会心イーグル含む「71」で納得のラウンド 久常涼はアプローチコーチと対策も
◇米国男子◇ザ・メモリアルトーナメント presented by Workday 初日(4日)◇ミュアフィールドビレッジGC (オハイオ州)◇7569yd(パー72)
ビッグネームが並ぶ昇格大会のフィールドで、今大会初出場の久常涼が躍動した。
前半は3番でボギーが先行したものの、5番パー5で3打目を1.2mに寄せてバーディ。スコアを取り戻した。7番パー5では、2打目の後に手を離すも左ピンのさらに左につけるスーパーショット。約5mのイーグルパットをど真ん中から沈め、2つスコアを伸ばした。「まあ良かったと思います」と試合後の淡々としたコメント同様、ラウンド中も笑みを見せることなくプレーを続けた。
その後も「ショットは最近ずっといい」という言葉通り、パーオンするホールが続く。着実にパーを重ねる中で、14番では3mのバーディパットを決め、スコアを3アンダーまで伸ばした。ミュアフィールドビレッジのお手製スコアボードには「HISATSUNE」の名が躍った。
しかし、次の15番パー5でトラブルに見舞われる。ティショットを左に曲げて林からレイアップ。「ギリギリを攻め過ぎた」という3打目はクリークへ。その後も寄せ切れず、ダブルボギーを喫して1アンダーまで後退した。
終盤の3ホールは全てパーで締め、1アンダーでフィニッシュ。クラブハウスに戻ると「いい初日でした」と、ようやく白い歯を見せた。初のミュアフィールドビレッジをアンダーパーで回れたことに手ごたえを感じた様子で、「けっこう難しいコースですが、いい流れでできました。悔やまれるのは15番だけ」と語った。難コース、そして層の厚いフィールドにも、こうした戦いが当たり前になりつつある。
課題克服に向けた準備も怠っていない。練習日にはアプローチコーチの指導を受け、ショートゲームの強化に取り組んできた。「今週はグリーン周りが重要になるので、少し準備をしました」と話すが、実際にはちょっとどころでなく、月曜、火曜ともにグリーン周りで数時間にわたって練習するなど、入念な準備をしてこの昇格大会に臨んでいる。
この日17番では、グリーン奥からの難しいアプローチを、絡みつく芝をものともせず、フワッと球を上げてトロトロ転がして見事30cmに寄せ、ギャラリーの歓声を浴びていた。
4月の「キャデラック選手権」から続く自身6連戦の最終戦で、疲労が溜まっていないわけがない。「んー、まあ疲れていますけど、そこは仕方ないので。来週は休みですし、今週やり切りたいです」。あと3日間、最後まで走り切って上位に食らいつきたい。(オハイオ州ダブリン/服部謙二郎)