2026年 バルスパー選手権

81位からの巻き返し 金谷拓実のキャディのビブスが「KANAYA」じゃない理由

2026年 バルスパー選手権 2日目 金谷拓実
金谷拓実は前週のザ・プレーヤーズ選手権に続いて決勝ラウンドへ

◇米国男子◇バルスパー選手権 2日目(20日)◇イニスブルックリゾート コパーヘッドコース(フロリダ州)◇7352yd(パー71)

ドンッ!!背後にいた同伴競技者が自分のプレーにキレて、クラブでキャディバッグをぶっ叩いていた。ティイングエリアで一瞬、体を震わせた金谷拓実はすぐに平静を取り戻す。後半2番、多くの選手が短いクラブで刻むパー4で1Wを振り切り、この日4つ目のバーディを呼び込んだ。

続く3番をアイアンショットのミスからボギーにしても、4番(パー3)で7mのスライスラインを沈めてすぐにバーディを取り返す。3バーディ、ボギーなしでまとめた前半インのリズムを守った。「あしたにも繋げられて良かった」と2オーバー81位から「68」と巻き返し、通算1アンダー37位で決勝ラウンド進出を決めた。

昨年、予選落ちに終わった大会の悔しさをまずは晴らした。「ザ・プレーヤーズ選手権」に続いて週末を迎えられる。「ショットがちょっと安定してきて、パー3のプレーも良かった。またそういったところを意識しながら、あしたも良いプレーがしたいです」と復調への好感触も口にした。

2026年 バルスパー選手権 2日目 金谷拓実
キャディのビブスに「JKG」の文字

4週にわたるフロリダシリーズの最終戦は、2021年からキャディのビブスに選手名とは違うテキストが任意で記される。ニックネームやSNSのアカウント、キャディ自身の名前などを選ぶプロが多い。ジャスティン・トーマスは“Molly's Dad”(モリーのパパ)が最近のお約束で、アレハンドロ・トスティ(アルゼンチン)はキャディ自身が“Need a wife”(奥さん欲しい)と切実に訴えている。

金谷は「やっていない選手も意外と多くてなんだか恥ずかしかった」と苦笑いしつつ、今大会で初挑戦。相棒のライオネル・マティチャック氏の背中には長らくテーマにしてきたフレーズ「JKG」を刻んだ。Just Keep Going(前進あるのみ)のマインドは捨てられない。(フロリダ州パームハーバー/桂川洋一)

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