現在世界ランク64位 久常涼の視線の先にマスターズ「今度は“自力”で」
◇米国男子◇アーノルド・パーマー招待 byマスターカード 2日目(6日)◇ベイヒルクラブ&ロッジ(フロリダ州)◇7466yd(パー72)
18ホールで最もやさしい後半16番(パー5)はこの日もパーだった。17番(パー3)も2日続けてボギー。それもグリーン右手前からの2打目は、ボールの下半分が池の水につかった状態からかき出し、「ダブルボギーにならなくてよかった」という必死のプレー。久常涼は「あの辺はもうスイングがバラバラになっていた」と自覚しながら終盤を戦った。
「“あの”おかげで、予選カットをあまり気にせずというか、気持ちよくプレーできたところがあった」と振り返るのが後半12番(パー5)でのイーグル。残り248ydの2打目をピンそば3mにつけ、パットもカップの入り口中央から決めた。「何が起こるか分からないコース。すごくタフだし、ずっと神経を使う」という初体験のベイヒルクラブで2日続けて「71」でまとめ、通算2アンダーの20位で予選を通過した。
ツアー3年目の今季は開幕6試合でトップ10に3回入った。年間ポイントレース(フェデックスカップポイントランキング)は堂々の15位。世界ランキングは64位で、胸には4月のメジャー初戦「マスターズ」(ジョージア州オーガスタナショナルGC)出場を目指す気持ちがある。「もちろんです。ことしは出ますよ!」
2月「AT&Tペブルビーチプロアマ」を8位で終え、「自己最高の世界ランキング(当時65位)になって、ちょっとチャンスがあるかな…と少し頭に片隅に」。初出場した2024年大会は、前年の欧州ツアー「カズーオープンdeフランス」の優勝などが評価された主催者推薦だった。
「やっぱり次は“自力”で出たい」。大会前週のランクで50位以内に食い込むか、直前の「バレロテキサスオープン」(テキサス州TPCサンアントニオ)までに初優勝を飾ればオーガスタに再び行ける。「今週はメジャーに近いフィールド。こういうところでしっかりしたプレーをしたい。この2試合がすごく大事」と次週の“第5のメジャー”「ザ・プレーヤーズ選手権」(フロリダ州TPCソーグラス)に続く連戦でビッグポイントを稼ぎたい。
今大会の予選ラウンド2日間は、2009年「全米オープン」王者のルーカス・グローバーと2サムでプレー。46歳とは「ちょうど自分の倍の年齢。『ダブルナンバーだ』って話していました」とコミュニケーションを取りつつ、いまだ衰えない闘志を見せつけられた。
「前回のマスターズは本当に“出ただけ”みたいな感じで(通算12オーバーで予選落ち)、全然、歯が立たなかった。あそこで戦えるように、この 2年間しっかりアメリカでやってきた。まずは出られるように頑張りたい」。まずは残り5週の戦いに力を尽くす。(フロリダ州オーランド/桂川洋一)