フレッド・カプルスがマスターズの歴史に名を刻んだ(David Cannon/Getty Images)

◇メジャー第1戦◇マスターズ 3日目（8日）◇オーガスタナショナルGC（ジョージア州）◇7545yd（パー72）

フレッド・カプルスが通算1オーバー40位で決勝ラウンド進出を果たし、63歳6カ月5日の「マスターズ」最年長予選通過の記録を更新した。ベルンハルト・ランガー（ドイツ）が保持していた2020年の63歳2カ月18日を108日上回った。

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1992年大会の覇者として生涯の出場権を有しているが、予選通過は2018年以来。「そのために来ているからね。目標を達成できた」とプライドもにじませた。

初日「71」とアンダーパーをマークした。初日のパーオン率はフィールド21位の72.22％（13／18）を記録。フェアウェイに運べれば、持ち味のアイアンショットがさえる。第2ラウンドはスコアを落とし、最終18番の1Wショットを打ったところで中断を迎えた。風が強かったこともあり、ピンまで230ydとタフなセカンドが残った。「ひと晩中、『5』（ボギー）を打てばいいんだと考えていた」。一夜明け、3オン2パットと“狙い通り”のボギーでしのいだ。

オーガスタでの予選通過31回も、最多37回のジャック・ニクラスに次ぐ歴代2位に浮上した。「秘密はないんだ」と笑いつつ、「（初日首位の）ビクトル・ホブランやジョン・ラームとは無理だが、自分自身と競うことはできる。それがこの大会に参加する理由さ」と言った。

「僕は年老いた弱虫だが、プレーするのはワクワクするんだ」。悪天候での戦いとなる第3ラウンドへ元気よく飛び出し、順延続きの4日間を戦い抜く。（ジョージア州オーガスタ／亀山泰宏）