日本人でただ一人出場した中島啓太

◇メジャー第4戦◇全英オープン 事前（11日）◇セントアンドリュース オールドコース (スコットランド)◇7313yd（パー72）

第150回大会の開幕を3日後に控えた11日、「R&A セレブレーション オブ チャンピオンズ」が行われ、全英オープン5回優勝のトム・ワトソンをはじめ、2000、05年の当地での2度を含む全英3回優勝のタイガー・ウッズのほか、日本勢でただ一人、昨年の「アジア太平洋アマチュア選手権」覇者の中島啓太も出場した。

クラブ契約先が同じコリン・モリカワとラウンド

本番さながらに大勢のギャラリーが詰めかけた会場で行われたゴルフの聖地ならではのイベントには歴代覇者、女子メジャー覇者、男女アマチュア王者、障害者ゴルファーと合わせて48人が参加した。4人1組で1番、2番、17番、18番ホールをプレーし、各ホールの4つのスコアのうち、ベストスコア2つがカウントされる形式で合計が最も少ないチームが勝利を手にするフォーマット。

18番の名所、石造りの橋で同組選手を記念撮影も

中島は午後3時2分（日本時間午後11時2分）に開幕スターターを務めた前年覇者のコリン・モリカワのチームに入り、昨年の「AIG女子オープン」（全英女子）覇者のアンナ・ノルドクビスト（スウェーデン）、6月に「全英女子アマチュア選手権」を制したジェス・ベーカー（イングランド）とともに回り、1アンダー5位タイ。中島は「本当に光栄で、素晴らしい選手とプレーできて、楽しくいい時間を過ごさせていただいた」と感謝を口にした。

大トリを務めたのが当地で2回優勝を含む大会3勝のウッズのチーム。歴代覇者のロリー・マキロイ（北アイルランド）とリー・トレビノ、2018年「全英女子オープン」覇者のジョージア・ホールと回って、3アンダー2位タイ。ギャラリーの注目を一身に集め、18番の名所、石造りのスウィルカンブリッジでは、ジャック・ニクラスらも交じって記念撮影に収まるなどして、笑顔を見せた。

コリン・モリカワと握手を交わす

イベントは全英を3回制覇したニック・ファルド、ジョン・セーリー、ザック・ジョンソン、ルイ・ウーストハイゼンといずれも当地での歴代覇者組が6アンダーで優勝を果たした。

同イベントについてR&Aの最高責任者であるマーティン・スランバーズ氏は、「私たちが愛するゴルフの過去、現在、未来を代表する選手たちを招待した。ゴルフ界を代表する選手や未来のスター選手たちが、オールドコースで一緒にプレーする姿を見ることができる特別な祭典」と意義を説明した。（スコットランド・セントアンドリュース／清野邦彦）