新型コロナウイルス感染から復帰し、上位発進を決めたニック・ワトニー (Stacy Revere/Getty Images)

◇米国男子◇3Mオープン 初日（23日）◇TPCツインシティーズ(ミネソタ州)◇7431yd（パー71）

苦難を乗り越えた先にはきっといいことがある。ツアー初の新型コロナウイルス感染者となったニック・ワトニーが、ボギーなしの6バーディ「65」でプレー。6アンダー3位と幸先の良いスタートを切り、「とてもユニークなシーズンだよ。良いプレーができて本当に嬉しい」と晴れ晴れとした顔を見せた。

＜＜　下に続く　＞＞

ワトニーは5週間前の「RBCヘリテージ」第2ラウンド前に体調不良を訴え、検査で陽性と判定された。2週前の「ワークデイ・チャリティオープン」から、PGAツアーが検査で継続的に陽性と診断される選手の対応方針を変更したことにより復帰したが、予選落ちに終わっていた。

「用心深く慎重にしていたつもりだけど、(陽性反応となり)びっくりした。戻ってくることができて嬉しい。再開してから良いプレーができていなかったけど、だからこそ邪念を払うことに立ち向かった。ウイルスのことを忘れて乗り越えられれば、良いゴルフが出来ると思っていた」

技術面では「再スタートを切ってからボールをうまく打てていなかった。(スイングの)姿勢やバランスを基本に戻そうとしたのが効いた」と、前週「ザ・メモリアルトーナメント」にはエントリーせず、自宅で原点回帰した。「この状態を保ち続けられるか楽しみ。良いプレーをしていきたい」と笑顔を見せた。