ツアーにカムバックしたT.フリートウッド(Nick Wosika/Icon Sportswire via Getty Images)

◇米国男子◇3Mオープン 事前(21日)◇TPCツインシティーズ(ミネソタ州)◇7431yd（パー71）

イングランドのトミー・フリートウッドが新型コロナウイルス感染拡大で初日終了後に中止された3月「ザ・プレーヤーズ選手権」以来、4カ月ぶりに復帰する。

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2週間前には家族旅行を兼ねて母国の英国からニューヨーク州のハンプトンズに移動していたが、「綺麗な場所だけど、これが最後のひと時だと思った。(英国に)帰国すればまた2週間隔離しないといけなくなる」とカムバックの覚悟を決めた。

英国で過ごしたオフは最高の充電期間となった。「家族と同じ場所で一緒に寝て、起きて、当たり前の話に聞こえるが僕にとって本当に楽しい時間だった。一番の醍醐味はまだ小さい息子の成長を見られたこと。自分と家族のためにも、(英国で)この時期を過ごしたのは正しい決断だったと思う」。2017年に誕生した長男・フランキーくんと過ごした。

自粛期間中は自身の新たな一面にも気付いた。「料理に挑戦したんだけど…得意じゃないことと、負け惜しみになるけど楽しくなかった。当たり前だけど、妻の方が美味しかった。最悪だったのはチキンのミラネーゼ（ミラノ風カツレツ）。それを作った時に料理するのはやめました（笑）」。ゴルフ場が再開されてからはかなりの数のラウンドをこなし、「休んだ時間を良いプレーが出来なかったときの言い訳にするつもりはない」と力を込めた。

次週には「WGCフェデックス セントジュード招待」（テネシー州・TPCサウスウィンド）、2週後にはメジャー「全米プロゴルフ選手権」（カリフォルニア州・TPCハーディングパーク）が控えていることを考慮し、今大会を復帰戦に選んだ。「多くの人が仕事を失い、働く選択肢がない状況のなかで、欧州でも米国でもゴルフが出来ることはとてもラッキーなことだと思う」と感謝した。