AON、伊澤、片山、松山…日本人選手の足跡/幻のマスターズウィーク
新型コロナウイルスの感染拡大を受け、男子メジャー「マスターズ」は11月開催を決めました。本来なら4月第2週に行われる最高峰のトーナメントは、数多の日本人選手が挑み、敗れてきた舞台でもあります。戦いの歴史を振り返りながら、栄光のグリーンジャケットに袖を通す日の到来を願います。
■パー3コンテストVも 青木功
自己最高は1985年の16位。4大メジャーで唯一トップ10入りを果たせなかった。開幕前日恒例のパー3コンテストでは、1975年に米国籍以外の選手として初めて優勝を飾っている。81年にも2度目の優勝(中嶋常幸も88年に優勝)。
■メジャーの歴史を開拓 尾崎将司
初出場した翌年の1973年に自己最高8位に食い込んだ。日本人選手が4大メジャーでトップ10入りしたのは、これが初めてだった。出場19回、予選通過10回はいずれも日本人最多となっている。
■伝説の大会でV争い 中嶋常幸
ジャック・ニクラスが46歳で大会最年長優勝を果たした“ジャック・イズ・バック”の1986年に8位。グレッグ・ノーマン(オーストラリア)、セベ・バレステロス(スペイン)らとともにV戦線に加わった。2度のトップ10入りは松山英樹と並んで日本人最多。
■9年連続 丸山茂樹
初出場した1998年から9年連続出場。青木功の12年連続に次いで、日本人では2番目の記録となっている。最高成績は2002年の14位。タイガー・ウッズが連覇を飾った中、最終日のベストスコア「67」をマークして存在感を示した。
■キング・オブ・スイング 伊澤利光
タイガー・ウッズが世紀をまたいでメジャー4連勝を飾った2001年、アーノルド・パーマーに「キング・オブ・スイング」と賞賛されたショットを武器にウッズ、デビッド・デュバル、フィル・ミケルソンに次ぐ4位タイ。4日間で日本人初の2桁アンダーもマークした。
■17歳の挑戦 石川遼
2009年に特別招待で初出場。17歳6か月23日での出場は日本人最年少はもちろん、当時大会史上2番目の年少記録でもあった。同学年の松山英樹とともに出場した11年には自己最高20位に入っている。
■今なお残る最高成績 片山晋呉
17歳・石川遼の大会初出場が話題となった2009年、グリーンジャケットに肉薄した。アンヘル・カブレラ(アルゼンチン)が制した三つどもえのプレーオフ進出は惜しくも逃したが、優勝スコアと2打差、単独4位はいずれも日本人最高成績として残る。
■ローアマから世界の頂へ 松山英樹
東日本大震災の1カ月後に行われた2011年に初出場。27位に入って日本人初のローアマチュアを獲得した。15年に5位となって初のトップ10入り。翌16年は最終日最終組の1組前を回って優勝争いに絡み、7位。2年連続のトップ10フィニッシュも日本人初だった。
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