鈴木愛は本来の姿を取り戻せるのか

◇海外女子メジャー◇全米女子オープン 初日（31日）◇ショールクリークCC（アラバマ州）◇6732yd（パー72）

厳しい表情のまま18ホールを歩き続けた。昨年の国内ツアー賞金女王・鈴木愛は、2年ぶり3度目となる大舞台で1バーディ、5ボギーの「76」。日本勢4番手となる96位でホールアウトした。

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「何ひとつ良くなかった。とにかくショットの調子が悪くて。これじゃスコアは作れない。あまりにもティショットが曲がるし、一日中イライラしていました」。今季の国内ツアーでは9試合に出場し、優勝3度を含む、トップ3が8度の絶好調ぶりがウソのようだった。

「悪いショットじゃないのに全部ラフに行くし、良いパットをしても入らない」。フェアウェイキープ率は全体124位となる50％にとどまり、生命線だったパッティングでも同126位の33パットと、本来の姿からは程遠かった。

テーピングを施している左ひざ痛についても「やればできるが、かばっている部分はあるかも。全然粘れない。粘っているつもりでも、ショットが右に行く。痛みをかばうとチーピンが出るし、どこに飛んでいくか分かんない」と説明した。大会前の練習ラウンドは天候に左右され、満足にできなかったものの、それを言い訳にするつもりはない。

開幕前には「やっぱり日本の選手が活躍しないと思われるのは嫌」と吐露していた鈴木。この日のインタビュー後は、練習場でショットの修正を重ねた。国内ツアー賞金女王の名を汚すわけにはいかない。（アラバマ州バーミングハム／玉木充）