恒例となった優勝者のダイブ！今年はリディア・コー

米国女子メジャー「ANAインスピレーション」最終日、2位から出たリディア・コー（ニュージーランド）が3バーディの「69」でプレーして通算12アンダーとし、逆転で2週連続優勝を飾った。

サンデーバックナインの優勝争いは終盤までもつれ込んだ。最終組の1組前でまわるコーが17番でリーダーボードを確認した際、最終組のアリヤ・ジュタヌガン（タイ）に2打のリードを許していた。

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18番（パー5）はグリーン手前に池が広がるロングホール。ティショットをフェアウェイに置いたコーは2オンを狙うか、刻むかの選択を迫られた。「アリヤが2打差で上にいるのを17番で知っていた。狙いたいけど、悪い方向には転じたくない。そのとき（キャディの）ジェイソンが『ここはレイアップで確実にバーディを拾っていこう』って」。

2打目を池の手前に刻むと、3打目はカップをわずかに外れたが、ピン横30cmに。ギャラリースタンドからは轟音のような歓声が響いた。「（刻んだことで）幸運にも、あんなショットが出るなんて！ジェイソンがそうするように言ってくれたおかげよ」。

ジュタヌガンが最終ホールのティショットを池に入れ、勝利を確実にした。この優勝で2015年の「ザ・エビアン選手権」に続くメジャー2連勝、ツアー史上最年少の18歳11カ月でメジャー2勝目を達成した。

優勝者の特典として、18番脇のポピーポンドに家族やキャディらとダイブ。「誰もやったことのない、おもしろい飛び込みをしたかったんだけど…。意外と池の水はきれいで、冷たいのね」。バスローブ姿の18歳はクールに笑った。（カリフォルニア州ランチョミラージュ／糸井順子）