パットが決まらないならチップインで? 山下美夢有「最後はショートゲーム」
◇米国女子◇FM選手権 2日目(28日)◇TPCボストン(マサチューセッツ州)◇6533yd(パー72)
10バーディ(1ボギー1ダブルボギー)を量産した初日から一転、山下美夢有は我慢の序盤を強いられた。なかなかパッティングを決めきれない中、前半15番ではナイスパーを拾う展開。16番(パー3)のチップインバーディが流れを変えた。
「パターもなかなか決まっていない中で、ああいうのが決まってくれて良かった。イメージ通りに打てました」。58度のウェッジで柔らかい球出し、転がりまで狙いすました一打。残り130ydほどからピン1mに絡める17番のバーディにつなげた。
再び流れが停滞しかけた瞬間はあった。18番(パー5)で3mほどのチャンスを獲れず、折り返して1番はPWの2打目を手前ピンの上10mほどにつける珍しいミス。下りが入るファーストパットは初日よりも重さを感じるグリーンで思ったように伸びず、ショートして3パットボギーを喫した。
だからこそ、2番(パー5)で決めたバウンスバックに価値がある。初日よりも短い476yd設定で、山下でも2オンを十分に狙えたが、ティショットがわずかに左ラフまで転がったことで潔く3打目勝負に切り替えた。67ydを残してからの58度のウェッジショットも繊細さが光る。手前から5ydと池に近いピンで、得意距離でもあえて広いエリアに打って5mほどのバーディパットをねじ込んだ。「なかなか手前につけるのは難しかったですし、ちょっと長めのパットが入ってくれたのも良かった」
この日唯一となったパー5のバーディでリズムに乗り、5番のバーディは「自信を持って打てている」という9Iでピンを狙える距離から獲った。前日ダブルボギーの8番(パー3)でスコアを落としたものの、「70」にまとめて通算9アンダーで首位に並んだ。
前週「CPKC女子オープン」は初日からトップを譲らず、後続に9打差をつける圧勝だった。今回は3人が首位に並んで週末を迎える。「身体の調子も良く、優勝したことで、気持ち的にもいいイメージでできている。いつもと変わらず、自分のプレーを貫き通してできたら」と冷静に話し、勝負のポイントを挙げた。「最後はショートゲームかなと思う」。混戦を制する術も、しっかりと心得ている。(マサチューセッツ州ノートン/亀山泰宏)