“ダボ”で覚醒? ショット自在の山下美夢有は2週連続Vへ10バーディ「65」発進
◇米国女子◇FM選手権 初日(27日)◇TPCボストン(マサチューセッツ州)◇6533yd(パー72)
3バーディを先行した後、8番(パー3)で喫したダブルボギーが猛攻の“スイッチ”になったようなスコアカードだった。山下美夢有は10バーディ、1ボギー1ダブルボギーの「65」でプレー。ツアー最少ストロークに並んだ「CPKC女子オープン」から2週連続優勝へ7アンダーと好発進した。
ポイントにしていたパー5の2ホールを含めて3つ伸ばして迎えた8番はティショットがグリーン左のブッシュへ。ニアサイドとなるピンの手前には下り傾斜があり、ギリギリを狙ったアプローチがショートしてラフに止まった。3打目がオーバーしてからの2パットで一気に1アンダーまで後退しながら、「もったいないというか、悔しいんですけど、すぐに切り替えました」と引きずらなかった。
10番、11番と中距離の読みづらいラインを決めてすぐ“+2”の分を取り返すと、そこからショットをビタビタとピンに絡めた。4連続バーディが14番で途切れても、15番から3連続とアクセル全開。15番は左から4ydしかないピンで、こぼせば寄らないバンカーもあるロケーション。狭いサイドをしっかり攻め込んで獲り、16番(パー3)も持ち球のドローボールで池に近い左ピンをあっさりと攻略した。
17番は手前にマウンドがあるピンに対し、6Iの2打目で縦距離が完璧だった。午前中でもしっかり吹いていた風も読み切り、「結構思い通りのショットで、距離感が合ってくれた。(全体的に)ショットもコントロールできて、ピンハイについてくれたりっていうのも多かった」と納得の表情でうなずく。
最終18番はパー5でスコアを落とす締めくくりになったものの、ティショットはフェアウェイウッドで正面のフェアウェイバンカーを避けて狙い通り左サイドのフェアウェイに刻んだ。傾斜地からの2打目が左ラフに落ちたことで、3打目が引っかかって砲台グリーンの左奥へ惜しくもこぼれた。「外してはいけないところで外してしまった」としっかり反省しつつ、わずかに外れたパーパットの感触も悪くなかった。
「あす以降、同じミスがないように。(コースは先週と)全く違いますけど、やることは同じかなと。しっかりフェアウェイキープをして、いいショットをたくさん打てるように」。カナダで後続に9打差をつけて証明した、自らの揺るぎないスタイル。今週も徹底できれば、おのずと結果もついてくる自信にあふれた。(マサチューセッツ州ノートン/亀山泰宏)