2026年 CPKC女子オープン

「いろいろ忙しくなると思うけど…」渋野日向子が桑木志帆へ贈った言葉に込めた真意

2026年 CPKC女子オープン 事前 渋野日向子
渋野日向子が桑木志帆へ贈った言葉に込めた思いは

◇米国女子◇CPKC女子オープン 事前(19日)◇ロイヤルメイフェアGC(カナダ)◇6452yd(パー70)

渋野日向子は、3週前の「AIG女子オープン(全英女子)」を桑木志帆が制した直後にメッセージを贈った。お祝いとともに添えたのは「いろいろ忙しくなると思うけど、体調に気を付けて」――。シンプルながら、岡山の先輩、全英女子チャンピオンの先輩として込めた思いもあった。

2019年に渋野が20歳で全英女子を勝った時は、同年に国内ツアーで初優勝を遂げたばかりのタイミング。メジャーどころか、海外で試合をするのも初めてだった。日本で何度も優勝し、メジャーへのスポット参戦も7試合目だった23歳の桑木とは微妙に状況も異なる。桑木が積み重ねてきたものへの敬意を表しつつ、自身も環境が激変する経験をしたからこそ思いやる。

2026年 CPKC女子オープン 事前 渋野日向子
葛藤を抱えながら目指す米ツアーメンバーとしての1勝

ゴルフファン以外にも広く知ってもらえるきっかけになるという純粋なうれしさ。試合に出れば、毎日のようにインタビューを受けるなどメディア露出も一気に増える。自分自身への期待値、プレッシャーのかけ方も変わる。「(スケジュール的に)いろんなことが忙しくなるし、いろんな“感情”が忙しくなるし、いろんな大変なこともある」と実感したからこそのエールでもあった。

渋野は、大きく変わったキャリアで、葛藤をいまも抱えていることを素直に明かす。2022年に米女子ツアーに主戦場を移して5年目。メジャーで優勝争いに絡んで存在感を発揮することもあれば、予選会に回って出場資格を争うシーズンもあった。それでも必死に挑戦を続けるのは、米ツアーでもう一度優勝するという目標を達成して、初めて少し自分を認められる気がしているからだ。

2026年 CPKC女子オープン 事前 渋野日向子
いまを楽しみ、応援に感謝

「いまだに自分自身とすごく葛藤しているし、いろんなことを試行錯誤してやっているんですけど、正解も分からないですし…。でも、自分がやっていることを正解にするには勝つしかないと思うので。年々、より勝ちたい、早く勝ちたいという気持ちが出てきている。それが焦りになってほしくはないけど、焦ってしまっている部分もあるかもしれない。これだけみんな(米ツアーの仲間)が活躍していると、うれしいけど悔しいし…。(自分は)どこで戦っているんだろう…みたいな」

夢を抱いて飛び込んだ米ツアーで戦えている“いま”を楽しめているか。どんな結果でも応援し続けてくれる存在のありがたみをかみ締め、そういう人たちのために頑張れているか。「昔の自分に言いたいですね」と冗談めかすが、それこそが戦う原動力になっている。葛藤しながら挑み続ける背中を、桑木ら後輩もきっと見ている。(カナダ・アルバータ州エドモントン/亀山泰宏)

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