経験はお金で買えないが…荒木優奈が初の全英女子に滑り込み「少なくとも“黒字”で」
◇女子メジャー最終戦◇AIG女子オープン(全英女子) 事前(28日)◇ロイヤルリザム&セントアンズGC (イングランド)◇6601yd(パー71)
世界ランキング上位者の資格の繰り上がりで全英女子初出場を決めた荒木優奈の挑戦は、ここまでのところ順調だ。近年改善されたとはいえ、ロストバゲージが多いことで知られるロンドン・ヒースロー空港での乗り継ぎを回避するルート選択が奏功。予定通り会場での調整をスタートできた。
「唯一のトラブルは、さっき部屋で変なアラームが鳴っていたこと。なんか“ワンワン”鳴って、下(フロント)にも行ってみたんですけど、いまだにナゾのまま…」と笑う。
本大会は火曜、水曜と2日間プロアマを実施する一方、午後に練習ラウンドを回ることができる。プロアマに参加できる選手は限られているため、早い段階からティタイムは争奪戦。滑り込み出場の荒木は“出遅れる”形となり、開幕2日前にインコースを回ろうと思ったら午後4時50分スタートまで待たなければならなかった。
それでも、初メジャーだった6月「全米女子オープン」で予選落ちを喫して以降、はっきりとターゲットに据えていた大舞台に立てる喜びが勝る。リンクスでのプレーは「(全米女子より)こっちの方がいろんなショットを打たなきゃいけない。アゲンストだったり、フォローだったり、横風だったり…。地面は硬いし、バンカーのあごは高いし、砂も“さら粉”みたいで粒が細かすぎて難しい」。対応しなければいけないポイントをこれでもかと並べ、必死に思考を巡らせる。
経験はお金で買えない。しかし、お金はかかる。決勝ラウンドに進めなかった全米女子は「(経費的に)メチャメチャ“赤”でした」。今週の目標もおのずとシンプルになる。「少なくとも黒字では帰りたい。予選通過を目指しているんですけど、黒字を目指したいですね、トータルで」。口調は冗談めかしていても、モチベーションの高さは本物だ。(イングランド・リザムセントアンズ/亀山泰宏)