ボギーは不運な“アンプレ”1個だけ 全英女子へ山下美夢有「いい準備ができた」
◇米国女子◇ISPS Handa スコットランド女子オープン 最終日(26日)◇ダンドナルドリンクス (スコットランド)◇6538yd(パー72)
ティイングエリアが前に出ていた最終18番(パー5)をきっちりバーディで締めくくり、山下美夢有は通算3アンダー5位で今季8度目のトップ10に入った。貫録の日本勢最上位フィニッシュも、山下にとっては意識するポイントではないはず。それ以上に連覇が懸かる次週「AIG女子オープン(全英女子)」に向けて「いい準備ができたかなと思う」と実りある4日間だったことが大きい。
花道からきっちり寄せた3番(パー5)でバーディを先行。リンクスならではの強風にも「4日間を通して逆の風とかもあんまりなく、全体的に(風向きが)同じだった。一緒ではないですけど、『この風だったら、このくらい曲がるな』っていうのも判断できていた」とシンプルな思考でプレーできていた。硬い地面での転がりの確認、体感の風の強さと実際のボールの曲がり具合の答え合わせを繰り返しながらスコアをまとめた。
折り返して10番で喫した最終ラウンド唯一のボギーもアンラッキーな部分が大きい。わずかに左へそれたティショットが、殺風景なリンクスにポツンと生えているヤコブボロギクの葉っぱと茎の根元に止まり、どの方向にも打ち出せない状況だった。アンプレヤブルを宣言し、後方線上からのプレーを選択して3オン2パット。「(後半)それ以外はチャンスにつくところも多かった。そのパットが決まってくれなかっただけかな」と及第点をつける。
昨年ひとつの夢をかなえた全英女子は、5大メジャーの中でもやはり特別な大会になる。「目標にしていたメジャー大会で勝てたことが私にとって自信にもつながった。ことしディフェンディングチャンピオンとして迎える大会なので、いつもと違うというか、より気持ちも入りますし、いい感じで回れるように頑張りたい」と声を弾ませる。
前週のうちに下見を済ませたロイヤルリザム&セントアンズGCに話題が及ぶと、柔らかだった表情が少し引き締まった。「いままでリンクスを回ってきた中でも、バンカーの量は多いかなと感じた。(2打目以降の)距離が残っても、絶対にあのバンカーに入れないこと。結構狭いと思いましたし、フェアウェイキープが大事」。戦い方のイメージはすでにでき上がっている。27日(月)にトロフィー返還の“務め”を果たした後は、着々と調整を進めるだけだ。(スコットランド・ゲイレス/亀山泰宏)