気付けば11時間もコースに…馬場咲希「もうこんなに時間が経ってるの!?」
◇米国女子◇マイヤーLPGAクラシック for Simply Give 事前(11日)◇ブライズフィールドCC(ミシガン州)◇6611yd(パー72)
開幕2日前の火曜日、ルーキーの馬場咲希は11時間も会場にいた。午前7時過ぎにコースに到着し、18ホールの練習ラウンドをこなしてからパッティンググリーン、アプローチ、打撃練習場と回った。帯同するコーチと意見を交わしながら午後4時20分ごろにショット練習を終えると、会場内にあるジムに移動して1時間のトレーニングを行って帰宅。午後6時過ぎでも、空はまだ明るかった。
前週の開催地だった米東部ニュージャージー州から北西に移動し、日の入りが1時間伸びたミシガン州の日没は午後9時20分ごろになる。昨季は下部エプソンツアーで米国転戦を経験した馬場でも「日没になりそうな雰囲気がなくて時間を忘れちゃう。昨日とか『もうこんなに時間が経ってるの!?』って」と、夕食の時間が迫っても午前中のように明るい会場に驚きを隠せない。
「楽しいけれど、しんどい時もある」という練習は、決して長くやることを意識しているわけではない。「取り組んでいるショットを試合でうまくできるようになりたい。メジャーに向けても、そのあとの試合に向けても、取り組んでいることができてきたら良くなるのかなって」。高い向上心と集中力が、つい時間を忘れさせてしまう。
36位で終えた2週前の「全米女子オープン」から3連戦目。シーズン序盤と比べて疲労は蓄積しているが、20歳は「まだ大丈夫」と話す。初めてのコースは開幕前に2ラウンドをこなす姿勢は4日間大会でも変わらない。プロアマのメンバー入りをしていなかった開幕前日も、午前6時に会場に来て9ホールをプレーした。
「ショットの感触がちょっとずつ良くなってきてはいるけど、まだしっくりこないところもあって。試合でプレーしていくうちにどんどん良くなってきたらいいな」。時間が許す限り、少しでも納得の状態に仕上げて開幕を迎えたい。(ミシガン州ベルモント/石井操)