ヘンダーソン姉妹が「父の日」に目指す“4勝目”
◇米国女子◇マイヤーLPGAクラシック for Simply Give 事前(10日)◇ブライズフィールドCC(ミシガン州)◇6611yd(パー72)
今大会の最終日、6月15日の日曜日は「父の日」にあたる。2015年の下部エプソンツアー(当時はシメトラツアー)での1勝を含めて17年、19年大会を制したブルック・ヘンダーソン(カナダ)は計3勝を父の日であげる。今週は「本当に特別」と両親への感謝とともにプレーする一週間だ。
本格的にゴルフに打ち込み始めたのは14歳の時。父のデイブ・ヘンダーソン氏をコーチに17歳でプロ転向すると、ルーキーシーズンから勢いづいた。プロ2年目の2016年「KPMG女子PGA選手権」で大会最年少となる18歳でメジャー優勝を遂げ、その3週後に3勝目。しかし、そこから約1年もタイトルから遠ざかった。「この先どうなるんだろう」と感じ始めていた17年大会で4勝目をあげた。
「突然ここで勝利をつかめて、大きく安心したのを覚えている。それが私にとって大きな自信になって、その年の後半の優勝につながった」。2度目の大会制覇となった19年大会は、当時男女通じて最も勝利数の多いカナダ人選手として名を刻むことになったタイトル。大会2勝は「とても大きな意味がある」という。思い出ある舞台に戻れば「もしかしたら今週、またトロフィを掲げられるかもしれない」とも思える。
ただ、23年「トーナメント・オブ・チャンピオンズ」を最後に優勝できてない。今季ストロークプレーによる最高位は5月「ブラックデザート選手権」での12位。「正直なところ、まだ自分が望んでいたような年にはなっていない」と横に首を振る。「長い間『良い方向に行っている』って言い続けているけど、本当にそう感じていて。まだすべての要素が同時にかみ合っていないだけ」と話した。
今週も姉のブリタニーが相棒としてバッグを担ぎ、一緒に戦う。「父と母のサポートがなければ私たち2人、ここにはいられていない」。両親への感謝の言葉はトロフィといっしょに渡したい。(ミシガン州ベルモント/石井操)