上位争いを狙える位置で最終日へ

◇米国女子◇ホンダ LPGAタイランド 3日目（24日）◇サイアムCC オールドコース（タイ）◇ 6576 yd（パー72）

前日に花道からの寄せが2度も傾斜に戻されてダブルボギーを喫した最終18番（パー5）、岩井千怜はこの日も自分と向き合った。セカンドを右手前のエッジまで運び、奥の段に切られたピンまで30ydほどのアプローチだった。

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苦しい流れを会心のイーグルで断ち切った

「（前日のことは）あまり考えなかったですね。よみがえらなかったし、きょうの自分なら大丈夫だと思っていたので。結構、自信を持って打てました」。50度のウェッジで少し低めに出し、2クッションを入れて段を駆け上がらせた。横3mにつけるバーディフィニッシュで「70」にまとめ、通算9アンダー16位で3日目を終えた。

カップをオーバーするパッティングが身上

「最初はちょっと上げようか迷ったんですけど、落とす幅が少なかった。ちょっとリスキーだな、と。手前を選択して良かった」。前日のダブルボギーも「自分の中で“大失敗”というわけじゃなかった。チャレンジした結果だったので、悔しいというよりは、チャレンジした自分を褒めたいなって思います」と言い切る。2日間とも自分のプレーに徹しただけだ。

6番までに2ボギーが先行する苦しい展開も、7番（パー5）で決めた連日のイーグルで一変した。残り226ydから5Wをしっかり振り切ったセカンドは会心。ピン奥4mほどの絶好機を演出し、「本当に流れを変えた一打だったと思う」と胸を張る。

自信を持って振り切る

首位とは7打差でも、上位ランカーが集う米ツアーへのスポット参戦でも、ひたすら伸ばしにいくトライを貫く。「自信がないと、どんどんゴルフがちっちゃくなっちゃう。この3日間よりも攻めて攻めて、頑張っていきたい」。さらにアクセルを踏み込む。（タイ・チョンブリ／亀山泰宏）