昨年はコ・ジンヨンが恒例の優勝者ダイブを披露したANAインスピレーション

世界的な規模で感染拡大を続け、国内外のスポーツイベントに大きな影響を及ぼしている新型コロナウイルスについて、今季メジャー初戦「ANAインスピレーション」（4月2日～／ミッションヒルズCC）まで1カ月を切り、全米女子プロゴルフ協会（LPGA）も監視の目を強化している。

「ANA」には畑岡奈紗、渋野日向子、鈴木愛といった日本の上位ランカーがそろって出場を予定している。「ゴルフウィーク」によると、カリフォルニア州の地元紙の取材に対し、「現時点で今後のLPGAツアーイベントをキャンセルする予定はない」とした上で警戒を強めているとした。

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「私たちのセキュリティと医療チーム、CDC（アメリカ疾病予防管理センター）とWHO（世界保健機関）と協力して、コロナウイルスに関連するすべての情報を引き続き監視する。他の主要なスポーツ団体同様、さまざまなシナリオを準備しており、プレーする地域の地元の保健当局の指導や指示など、すべての関連情報を考慮する」

「ANA」の開催地、カリフォルニア州は4日に緊急事態宣言を発令。開催コースのあるランチョミラージュでは、少なくとも今月22日まで図書館や展望台を閉鎖し、公園でのコンサートなども中止している。

さらに、ミッションヒルズCCから車で20分ほどの距離にあるインディアンウェルズで11日から行われる予定だったテニスの「BNPパリバ・オープン」が中止を決めた。2018年に大坂なおみが初優勝した大会として知られ、米国では、新型コロナウイルスによって主要なスポーツイベントを中止する初めてのケースとなった。

LPGAはすでに2月下旬から3週にわたるアジアシリーズを中止。アジアシリーズ直前のオーストラリアでは、アジア出身の選手に対して母国に戻らず米国に渡ることを勧めていたという。ツアー再開となる「ファウンダーズカップ」（19日～／アリゾナ州ワイルドファイヤーGC）を前に、消毒液の増設など予防措置を強化することも表明した。