渋野日向子

羽田空港と日本記者クラブでいずれも約1時間に及んだ渋野日向子の会見の主な一問一答は次の通り。

―笑顔はスマイルシンデレラと呼ばれた
シンデレラは良く言いすぎ。本当に回っている途中ギャラリーから声援を受けて、そう名付けていただけるのはうれしかった

―笑顔の理由は
プロゴルファーはギャラリーがいて、見せる競技なので自分が心の底から笑顔でやらないと楽しんでもらえない

―笑顔でギャラリーに手を振ったりした後にプレーするのにスイッチは
どうやって入れるんですかね。笑わなければ真剣に見えるので顔だけ変えています（笑）

―強さの秘訣は
最終日最終組でも笑っていられるのが強さの秘訣

―ゴルフとソフトボール、どっちが好き
いまもソフトボールが好きです

―帰りの機内で考えたことは
実はソフトボール（日本代表）の山田恵里さんから始球式してほしいとインスタ（のダイレクトメール）できて、そのときは試合があるので悲しくて

―世界のトップ選手から学んだことは
何を学んだんだろう（笑）。優勝しちゃったんで。何を学んだかわからない（笑）

―日本ツアーでの心構えは
攻めと笑顔でプレーです。いままでと変わらない

―代名詞の笑顔にどんな力がある
笑顔は世界共通。言葉が通じなくてもコミュニケーションが取れるので

―東京五輪は自分に中でどういうものか
オリンピックになぜ出たいと思ったかというと、（2008年）北京五輪で女子ソフトボールが優勝したのを見てて、いまも動画をYouTubeで見ている。活躍すると日本中が元気になる。日本を元気にしたいので出たい。金メダルを取りたい。まだ選ばれてもいないですけど（笑）

―渋野選手から見て（同世代の）黄金世代は
宮里藍さんに影響されてゴルフを始めたり、プロになりたいと思った世代。意志が強い、負けず嫌い、恐いもの知らず。ガンガン攻めていくところがすごい

日本記者クラブで会見した渋野日向子

―率直にこの状況をどう思っていますか？
今年に入って3勝しているんですけど、日本記者クラブで会見する日が来るとは思っていなかったので、すごく緊張しています

―最終日の12番
12番はスタート前から、ティエリアが前に出ていれば、ドライバー持ちますと言っていた。振りちぎるしかないな、刻んだら悔いが残るので悔いを残さないためにドライバーを持ちました

―支えになったもの
日本からも応援に来てくれて、本当にうれしくて、日本語が聞こえるだけ安心して、外国人の応援もだんだん増えていって、本当に力になった

―重圧にどう立ち向かっていくか
この優勝は重圧ではないですけど、かなりのことをしてしまったと思う。プレッシャーになるのかなとは思うんですけど、まだピンと来ていないから大丈夫かな

―勝因は
プロテスト受かって1年。技術面はまだまだなので、気持ちなのかな。注目されていなかったので、気楽に臨めたのかなと思います。初めてでコースもわからないので、怖さもなくガンガン行けたのかなと思います

―どういう選手になっていきたいのか
宮里藍さんのような、日本を代表する、みんなに愛される選手になりたい。ジュニアからも尊敬される選手になりたい

―あっという間にスターになり、これからいろんな人が寄ってくるかもしれないが
すごいことをした実感はまだないが、これからもやっぱりこの性格で貫いていくつもりだし、地元の人たちに育てられた。地元の人たちと会うたびに初心に返れるので大丈夫だと思います

―今年と来年の目標は
今年の目標は獲得賞金1億円。来年の目標はいまのところ東京オリンピックです