GDO編集部が選ぶ 2017年ゴルフ10大ニュース(女子編)
2017年にGDOが配信したすべての記事から、編集部が今年の女子ツアー10大ニュースを選出。引退、結婚、新星の誕生と、ゴルフ界を彩ったさまざまな話題を振り返ります。
■1位 宮里藍が14年の現役生活にピリオド
元世界ランキング1位で女子ゴルフ人気をけん引した宮里藍が、過去に2度優勝した9月の「エビアン選手権」(フランス)を最後に現役から引退。プロ転向から14年間で築き上げた通算23勝(日本14勝、米国9勝)の華々しいキャリアに32歳で幕を閉じました。
「モチベーション」を理由に引退を表明してから初めて出場した6月の「サントリーレディス」(兵庫・六甲国際GC)では多くのファンが詰めかけ、4日間で大会最多の3万4750人を動員。会場は惜別ムード一色に包まれ、最終日のラウンドを終えた宮里は18番グリーン上で涙を流しました。
■2位 畑岡奈紗が2週連続優勝&40年ぶり「女子オープン」連覇
18歳の畑岡奈紗が「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」(9月)を制すと、翌週の「日本女子オープン」(10月)で樋口久子以来となる40年ぶりの大会連覇を達成。今年から本格参戦した米ツアーでは低迷しましたが、国内では頭ひとつ抜けた存在であることを改めて証明しました。
■3位 鈴木愛が初の賞金女王 日本人4年ぶり
シーズン2勝を挙げたプロ5年目の鈴木愛が、自身初めての賞金タイトルを獲得。2013年の森田理香子以来4年ぶりとなる日本人女王の誕生にゴルフ界が沸きました。今後は海外ツアーにも積極的に挑戦し、さらなる高みを目指します。
■4位 アン・シネ 超ミニスカで日本デビュー
昨年末の国内QTを上位で突破し、今シーズン開幕前から韓国有数のフォトジェニックとしても評判が高かったアン・シネ。日本ツアーのデビュー戦となった「ワールドレディス選手権 サロンパスカップ」では超ミニスカートで登場し、一気に注目の存在となりました。
■5位 東京五輪のゴルフ会場 女性制限撤廃を決定
2020年東京五輪のゴルフ会場である霞ヶ関カンツリー倶楽部(埼玉県)が、これまで女性の正会員を認めていなかったことが波紋を呼びました。男女平等をうたう五輪憲章に反するとして、国際オリンピック委員会(IOC)は1月、規則を見直すよう打診。同倶楽部は3月に女性正会員を認める決定をし、騒動は収束へと向かいました。
■6位 ビッグカップル誕生! 古閑美保と小平智が入籍
古閑美保と小平智が3月4日に入籍。ゴルフ界のビッグカップルのゴールインが大きな話題になりました。国内女子ツアー通算12勝(メジャー2勝)で2008年には賞金女王にも輝いた古閑は11年を最後にツアーから撤退。ラウンドレポーターやタレントとして活躍するかたわら、男子ツアーを訪れてロープの外から夫・小平を応援しました。
■7位 イ・ボミは不振のシーズン 3年連続の女王戴冠ならず
3年連続の賞金タイトルがかかったイ・ボミは年間1勝にとどまり、賞金ランキング23位でシーズンを終了。序盤から抱いたショットの違和感を最後まで解消しきれず、昨季1位だったパーオン率は23位に低迷しました。
■8位 勝みなみがプロテストに一発合格
2014年「KKT杯バンテリンレディスオープン」でアマチュア優勝を果たした勝みなみが、7月に行われた最終プロテストで9位に入り、一発合格しました。年末の最終予選会(QT)も上位で通過し、来季はレギュラーツアーにフル参戦できる見込み。順調にプロ1年目の船出を迎えられそうです。
■9位 賞金女王たちを指導 清元登子氏が死去
ツアー通算8勝(アマ1勝を含む)の清元登子氏が9月16日、誤嚥性(ごえんせい)肺炎のため78歳で他界しました。コーチとしての評価も高く、過去には不動裕理、大山志保、古閑美保ら歴代賞金女王たちを指導。女子ゴルフ界の発展に大きく貢献しました。
■10位 宮里美香が米国ツアー撤退へ
宮里美香が2009年から主戦場としている米国女子ツアーで賞金ランキング157位としシードを喪失。ファイナルQTでも上位を逃し、来季の出場権を失いました。米ツアー1勝で賞金ランキング最高位は12年の11位。来季は日本でのプレーを予定しています。