ママさんVなら“ツアー最長ブランク& 7年ぶり40代優勝” 横峯さくらは「ママ、頑張ったね」と言われたい
◇国内女子◇ヨネックスレディスゴルフトーナメント 2日目(6日)情報◇ヨネックスCC(新潟)◇6483yd(パー72)◇曇り(観衆3076人)
コース内に託児所がある今週は、来春に小学生になる5歳の息子がスタートを見守ってくれる。自分の隣には帯同キャディの夫・森川陽太郎さん。「この3人でツアーを回れるのは、きっと今年で最後だと思うので」。横峯さくらはそう言った。
待望久しいツアー通算24勝目となる“ママさん初V”へ。トップを2打差を追って出た一日で希望をつないだ。1番(パー5)で残り100ydの3打目を3mにつけてバーディ発進。時折、持ち球のフェードより捕まりすぎる弾道に悩みながら、工夫を凝らしたパッティングで4バーディ、1ボギーの「69」にまとめた。通算3アンダーの7位は首位と4打差だ。
出産後に生じたグリーン上の感性のズレ。視力、体力が落ちたわけではないのに「最初は上り下りもわからなかった」と言い、「タッチとかの繊細さを、私は昔持ってたのかな?」と疑うような状態だった。ある程度、回復した現在は使用契約を結ぶメーカーに発注するサングラスを活用。「今は“曇り用”と“晴れ用”など3種類を考えてもらっているところ」だという。この日は日差しが出た時はかけ、曇れば外して対応した。
最終日に逆転でゴールすれば、2014年11月「大王製紙エリエールレディス」以来、11年196日ぶりの最長ブランクVとなり、金田久美子が持つツアー記録を7日更新する。また若年化が進むツアーにあって、40歳176日での優勝は2019年「KKT杯バンテリンレディス」を40歳68日で制した李知姫(韓国)以来、約7年ぶりの40代Vにもなる。
「今週は全米女子オープンをやってるし“チャンスがあるかもしれない”と思って大会に入ったけど、調子自体はよくないし」と苦笑いで歯切れの悪い言葉を並べたが、当然、燃える思いはある。「最終的に自分のゴルフができた人が勝つと思う」。すっかり大きくなった長男から、プレー後に決まって言われる言葉がある。
「ママ、頑張った?」。最終日が終わった時こそ「ママ、頑張ったね」と言われたい。(新潟県長岡市/加藤裕一)