父が支配人を務めたコースで奮闘 高久みなみは地元の大応援団を力に予選突破なるか
◇国内女子◇リゾートトラストレディス 初日(28日)◇グランディ那須白河GC(福島)◇6500yd(パー72)◇曇り時々晴れ(観衆1867人)
女子ツアー19年ぶりの開催となった福島・グランディ那須白河GCは、那須連山の雄大な自然を満喫できる美しく戦略性の高いコースとして知られる。1995年に世界的コース設計家のロバート・トレント・ジョーンズ・シニアが手がけ、過去には男子ツアー「ダンロップ・スリクソン福島オープン」の舞台にもなった。
そんな歴史あるコースでの開催に、誰よりも特別な思いで臨む選手がいる。福島・西郷村出身の高久みなみだ。高久の父・幸夫さんは、長年にわたり同コースの支配人を務めていた。2年前に退任し、いまは娘の試合に帯同してサポートしている。
実家から車でわずか5分ほどのコースを回り始めたのは、試合を重ねて力をつけた中学1年生からだった。「始めたての頃は、(スコア的に)全然回れないので、試合に出て感覚をつかんで、ちょっとスコアも出てからこっちに来るようになりました」
3姉妹の末っ子として生まれ、長女・あずささんはティーチングプロ、今週バッグを担ぐ次女・ゆうなさんもプロを目指すゴルフ一家で育った。いまでも毎日のように連絡を取り合い、ことし1月には一緒に韓国旅行へ行くほどの仲良し3姉妹だ。
QTランキング30位から臨むシーズン。この日は家族だけでなく、いつも以上に名前入りのタオルを掲げた地元の大応援団も詰めかけた。「顔見知りの方がたくさん来てくれて、タオルを掲げてくださいました」と感謝の気持ちでいっぱいになりながら、その期待に応えるプレーができなかったことが悔やまれる。
出だし1番で2打目をグリーン左のラフへ外してボギーが先行した。池越えの2番(パー3)もペナルティエリアに近いラフに落として2連続ボギーを喫した。「(緊張が)だいぶあった。それがスコアにも出てしまった」。あずささんも「1、2番であんなミスは見たことない。かなり緊張しているように見えた」と近くで妹の異変を感じ取るほどだった。
4番(パー5)から待望の2連続バーディを奪って歓声に包まれたが、後半は失速。4オーバー「76」での77位スタートを「あっという間に終わってしまった」と振り返る。
数えきれないほど回ってきたコースも、トーナメントセッティングでは別物になる。「難しいパーパットだったりアプローチだったりっていうのが、(コースを)分かってるのに狙い通り落とせなかった。通常の営業とはもちろん違うんですけど、でも、ここに(ピンを)切るのかっていうところもあったので難しかった」と悔しがった。
「週末に進んでほしいですね」と願う幸夫さんや地元の応援団を前に肩を落とすのはまだ早い。「ショットが右にプッシュして、つかまらない感じが多かった。アラインメントから見直そうと思う。まずは予選通過っていうところをクリアしたい」。週末を楽しみに待つ故郷の人たちのためにも、なんとか4日間を戦い抜きたい。(福島県西郷村/安平賢太郎)