3組連続池ポチャで開幕 ツアー史上最短パー3は実測91ydで歓声のちため息も
◇国内女子◇ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ 初日(7日)◇茨城ゴルフ倶楽部 西コース(茨城)◇6718yd(パー72)◇晴れ(観衆4648人)
ティマーカーはエリア最奥から3yd前に置かれていた。池を越え、7~8yd幅の芝が刈り込まれたゾーンを挟んでフロントエッジまで85yd。プラスしてエッジからピンまで6yd。98yd設定の15番はこの日、実測はさらに短い91yd。そんなツアー史上最短パー3が早朝から選手に牙をむいた。
1組目の川岸史果はティショットがスピンバックし過ぎて、池に転がり落ちた。2組目の仲村果乃は手前エッジぎりぎりにキャリー、一瞬止まったかに見えたボールが池に転がり落ちた。3組目の小林光希はピン横にキャリーし、手前に跳ねてからスピンバック。転がり戻る勢いが落ちず、そのまま池に消えた。グリーン周りのギャラリーはピンを刺す一撃に「オーッ!」と沸いた後、首を傾げる「…オ?」から最後は「ア~…」という落胆の声に変わった。
15番でさらに厄介なのは、池を囲むペナルティゾーン表示がイエローであることだ。レッドなら池の向こう側から転がり落ちた場合、最後にラインを横切った地点を基点にホールに近づかない2クラブレングス内でドロップしてプレーできる。しかし、イエローは“池を越えたエリア”での救済が実質認められず、ピンと最後にラインを横切った地点を結ぶ後方線上でピンに近づかない1クラブレングス以内でドロップするか、または打ち直すしかない。
1組目から3組連続の池ポチャとなった当事者3人はいずれもティショットを打ち直した。川岸と小林がダブルボギー。仲村は池ポチャの処置を一瞬、レッドと勘違いしかけてグリーン方向に歩き出してからUターンし、3パットも重なってトリプルボギーとなった。
コースセッティング担当の茂木宏美は“3連続池ポチャ”後、視察で15番に姿を見せた。プレーヤー目線では複雑そうな表情を浮かべながら、セッティング担当として狙い通りという思いも強くした様子。実は今回のティイングエリアは160yd設定だった2022、23年大会でドロップゾーンだった。「そこから打ち直しでも池に入れる選手がいて、その時に“これは使えるかも”と思った」。3、4年前の発想がヒントだったと明かす。
選手たちも様々な試みで向き合った。1組目で最初のバーディを奪った蛭田みな美は「ウェッジでのティアップに違和感があった」と、52度を“直打ち”してピン左奥につけた。ティアップした佐久間朱莉は54度と50度で迷った末に「54度のフルショットのスピンバック」を警戒し、50度を選択。抑えたショットで左2mに絡め、バーディにつなげた。
初日に15番をプレーした120人の内訳はバーディ3、パー78、ボギー21、ダブルボギー6、トリプルボギー1。平均スコア「3.1833」は、6番(163yd)、8番(180yd)、13番(195yd)という他のパー3と比べて易しく、難度13番目だった。しかし、ダブルボギーとトリプルボギーという“大けが”の数はいずれも0個だった6番、3個と0個だった8番を上回った。(茨城県つくばみらい市/加藤裕一)