下部歴代2位の通算5勝 福山恵梨は勝負のシーズン「ことし優勝できなければ…」
◇国内女子◇ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ 初日(7日)◇茨城ゴルフ倶楽部 西コース(茨城)◇6718yd(パー72)◇晴れ
福山恵梨は出だしから波に乗った。1番で2mのチャンスをものにすると、「15m以上あったんじゃ…」という2番で超ロングバーディパットを放り込んだ。9番で7m、10番で5mとうれしい距離を沈め、14番で3パットがあったものの、98yd史上最短パー3の15番では52度のウェッジでピン奥4mへ。14番と同じ厳しい下りのラインを絶妙のタッチで流し込んだ。「バーディ、バーディと来て、スイングもパットもスムーズになった」。4アンダー「68」の初日に、控えめながらも表情が緩む。
33歳のベテランは今季、ツアー7試合で最高こそ14位(アクサレディス)ながら全戦で予選通過している。昨年12月の最終QTで3位となり、今季の前半戦出場権を獲得。「痛めた腰も問題ないですし、痛いところもどこもない」。2022年8月「北海道meijiカップ」、23年10月の下部ステップアップツアー「静ヒルズレディース」で棄権するなど、過去に悩まされた体調不良と無縁のコンディションを維持し、キャリアハイの出来を見せる。
プロ16年目にして、国内メジャーの本大会出場は19、21、22年に続く4年ぶり4度目。キャリアの長さからすれば少ない。ただし、本人には自負がある。「毎年、毎年、“昨年より良くなっている”という感覚があります」。レギュラーツアーでの優勝こそないが、ステップアップツアーでは通算6勝の仲宗根澄香に続く2位タイの通算5勝。50位までのシードには届かなかったメルセデスランキング65位も自己最高だった。
1993年2月生まれで、1992年度世代。11年プロテストの合格同期&同学年にはツアー5勝で2週前の「前澤杯」で史上初となる“女子プロの男子ツアー競技アンダーパー”を達成した青木瀬令奈を筆頭に、昨年3月「アクサレディス」でプロテスト合格から4991日目のツアー優勝を手にした工藤遥加、結婚・出産から今季復帰したツアー2勝の福田真未、同2勝の堀奈津佳…いまも第一線に挑み続ける者が多い。「そうなんです! みんなと顔を合わせたら、お互いに“頑張ってるね”と言い合って」と仲間の話をする顔はうれしそうだ。
地道にコツコツと歩いてきた。「ことしは本当にツアーで優勝したいと思っています。ことしこそというか。逆にことしダメなら…というぐらいの気持ちがあります」。浮かれず、真剣な目で単独首位スタートを切った33歳が決意を語った。(茨城県つくばみらい市/加藤裕一)