スーツケースは衣服用で4つ 「絵は下手」な鈴木愛はオリジナルウェア100着と遠征中
◇国内女子◇KKT杯バンテリンレディスオープン 2日目(18日)◇熊本空港CC(熊本)◇6595yd(パー72)◇晴れ(観衆4791人)
土曜日は“バンテリンカラー”のグリーンを選んだ。襟元とスカートにグレーとホワイトをポイントで配したコーディネートも、20分近く頭を悩ませたもの。今年に入ってから、試合前夜に翌日のウェア選びをするのが鈴木愛の日課になった。
開幕戦から着用する「own is ROSE」は自らがプロデュースするオリジナルウェア。すでに150着が制作され、およそ100着を毎試合の宿舎に持ち込んでいるというから驚きだ。遠征のスーツケースは勝負服だけで4つにもなる。
3年近く前から空き時間にペンをとり、書き溜めていたデザイン画がもとになった。今はシャツやスカートをはじめ、各アイテムをかたどった紙に柄やカラーを載せていく。「でも自分の絵が下手すぎて、『何を描いたかよくわからん』ということがよくあって…。出来上がってきたものを見て『こんなの描いたっけな?』っていうのもある(笑)」
一度着用したウェアは、試合ではもう着ないというのはプロゴルファーが“見せる”仕事だから。「これまではショッピングに行っても、私服としてしか見ていなかった。今は形や色味を(ゴルフ)ウェアに生かしたいと思って見るようになりました」。凝った形の襟を提案しても、「それじゃ、首が出ないよ」と“ダメ出し”を食らうことも。見た目と機能を両立させた服づくりも学んでいる。
この日は大会コース記録の「63」をマーク。残り108ydからの3打目をピン奥3mにつけた9番(パー5)から圧巻の5連続バーディを決めるなど、「トップ3に入る苦手コース」とは思えない快進撃を見せた。21位から通算10アンダーの首位に浮上。視界に今季初勝利が入った。
昨年の最終戦「JLPGAツアー選手権 リコーカップ」で通算22勝目をマークした。永久シード権獲得となる30勝を意識するのは「まだちょっと早いですね。あと2、3勝…となったら考え出すと思うんですけど」と、もう少し先。待望の瞬間をブランドと一緒に迎えられたら最高だ。(熊本県菊陽町/桂川洋一)