暑さ対策は「気合ですよね。最後は」 5年ぶりVへ永峰咲希の自信
◇国内女子◇資生堂・JAL レディスオープン 3日目(5日)◇戸塚CC西C(神奈川)◇6766yd(パー72)
連日酷暑が続く中、選手たちはさまざまな熱中症対策を取っている。アミノ酸やクエン酸などの栄養を摂る者、頭に氷のうを乗せる者、手持ちの扇風機を使う者、とにかく水を飲む者…。プロ12年目の30歳、永峰咲希の場合は「気合ですよね。最後は」になる。
気象庁によると横浜市のこの日の最高気温は33.1度を記録した。ほとんど日陰のないコースで戦う選手たちの体感温度はもっと高いだろう。そんな過酷な環境では、時に鈍感になることも必要だったりする。「『ちょっと気持ち悪いかも』って自分を疑い出すと、本当にそうなる気がして。心を平らにして回っていた」と自己流の対策を話した。
専門家が聞けば即ツッコミを入れそうな話ではあるが、実際、今週はプレーが安定している。2打差2位から出たこの日はボギーなしの3バーディ「69」でプレー。木戸愛とともに通算7アンダー首位に立つ。初日には「今は手応えがすごくある。調子が良いと言うタイプではないけど、自分に期待できている」と話していたが、その言葉を体現するような戦いぶりだ。
最終日に向けては体のケアに専念する。「今日は休息。今からあの炎天下に行く勇気はないので(笑)」とエネルギーを蓄える。「体が動けば、同じようにゴルフができる。休むことが重要な年齢にもなってきているので。ちゃんと時間をかけて、明日に体力を残せるように」と冷静に最終調整を図る。
最終日最終組を回るのは2018年「リゾートトラストレディス」以来となる。「(3日目を)この位置で回って、楽しめている自分がいることが新鮮」と話す。「平気なフリをしてますが意外と緊張しい。今はそんなに気負う感覚もないので、そこは大きな成長かな。もちろん優勝したい。そろそろ勝ちたいなと思います」。2020年「日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯」以来のツアー3勝目へ、舞台は整った。(横浜市旭区/合田拓斗)